ドラマ『ウロボロス』最終回を見たよ〜作り手は感情移入してはいけない

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photo by Paul A. Rizer

ウロボロス』最終回を見ました。
長かった。ぬるかった。何でだろう?ちょっと分析。

作り手の思い入れが強すぎるんじゃないかと思った。それで観ていて引いた。
八代亜紀さんが、歌い手は歌に感情移入してはいけない、そこは聴き手が感情を入れるから、という意味のことを言っていたらしい。そのことがわかった気がしました。
最後もストイックだった深町くん(ムロツヨシさん)の所作に一番グッと来た。
撃たれた相棒を車に乗せて走るシーンは『レザボア・ドッグス』の方が笑えて感動的。
エンディングも嵐だし。あの二人の姿を見たら『魔王』を思い出した。

対照的なのは、期待していなかった『デート』で、こちらは作り手がうまい距離を作品にとりながら作っている感じがする。それでかえって感動的な場面が多々ある。感動させようとしていないからだろうと思う。人物一人一人が自分のことを精一杯動いているからだと思う。オープニング曲もエンディング曲もパーフェクト。

結論としては『ウロボロス』はストーリーや謎はどうでもよくて、俳優陣の演技を観るためのドラマでした。

ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ― 1巻

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