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4-hours writingとは何か〜物書きを志す自分に向けて

Be seeing you
photo credit: Olivander via photopin cc

私が4-hours writingという言葉を使うきっかけとなったのは、レイモンド・チャンドラーの手紙です。

しかし、チャンドラーの手紙そのものは見ていません。見たのは、チャンドラー「ロング・グッドバイ村上春樹訳の訳者あとがきに引用されているチャンドラーの手紙の引用です。

「私は思うのですが、生命を有している文章は、だいたいはみぞおちで書かれています。文章を書くことは疲労をもたらし、体力を消耗させるかもしれないという意味あいにおいて激しい労働ですが、意識の尽力という意味あいでは、とても労働とは言えません。作家を職業とするものにとって重要なのは、少なくとも一日に四時間くらいは、書くことのほかには何もしないという時間を設定することです。べつに書かなくてもいいのです。もし書く気が起きなかったら、むりに書こうとする必要はありません。窓から外をぼんやり眺めても、逆立ちをしても、床をごろごろのたうちまわってもかまいません。ただ何かを読むとか、手紙を書くとか、雑誌を開くとか、小切手にサインするといったような意図的なことをしてはなりません。書くか、まったく何もしないかのどちらかです。(中略)この方法はうまくいきます。ルールはふたつだけ、とても単純です。(a)むりに書く必要はない。(b)ほかのことをしてはいけない。あとのことは勝手になんとでもなっていきます」


4-hours writingのルール

ルールは2つだけ。シンプルです。

  1. 無理に書く必要はない
  2. 他のことをしてはいけない

それを1日4時間実践するだけです。

この方法に名前が無かったので、私が「4-hours writing」と勝手に名付けた次第です。まだ「大辞林」に載るほど普及はしていないようです。4-hours writingは、真剣に物書きになろうとする人にとっては、最も有効な方法ではないかと思います。

ツイッターするとか、ダメです。これが難しい。

HT-03AとかiPhoneとか、すっごく遠い場所に、しかも、電源をオフにして置いておいた方がいいかもしれません。真夜中に目が覚めても、寒くて布団から出たくないなあ、っていうくらい遠くです。

Twitterでつぶやいている、というのは、どう言い訳しても、やはり集中できていない、ということだと思います。

真剣に何かをやっていれば、ツイッターなんか忘れてしまいます。

むちゃくちゃツイートが多い人というのは、真剣にツイッターをしている人ではないでしょうか。それはそれでいいと思います。


たとえば、子どもの遊び相手をするってのは、チャンドラー的にはどうなんでしょうね。手紙を書いた人に確認するのが一番確実なんですが、それをすると別の場所に行って、戻って来られないので想像するに留めておきます。

たぶん、子どもの遊び相手もしてはいけない、と言われそうです。

家庭とフルタイムの仕事を持っている身に4-hours writingは厳しい。

石井一男という画家

先日、「情熱大陸」で石井一男という画家を見ました。この人の生活こそ4-hours writingじゃないでしょうか。私なんかまだまだです。10,000時間書いたら私も石井さんみたいになるでしょうか。

石井さんのスタイルは、私にとって一つの理想ですね。

とはいえ、家庭があるので、そこは石井さんそのまま真似するわけにはいきません。自分なりのスタイルを見つける必要がありそうです。またそれが、文体となって私の文章の個性になるべきですね。

深夜の4-hours writing

私が4-hours writingをするのは、深夜に目が覚めた時が多いです。子どもがいる私の家では、子どもが起きている時間に集中して何かを書くことは難しいですね。

真夜中に目覚めた時に、がんばってHT-03Aを使わずに、暗闇の中で考えます。暗闇といっても小さな照明は点いていてモレスキンに思いついたキーワード程度は書くことができます。その状態で粘って考えるのがいいと思います。これ、つらいです。

お探しのページは見つかりません | 無印良品

原研哉のトークイベントがアップされています。無印良品ですね。

ここでの「エンプティネス」が、まさに深夜の4-hours writingのキーワードじゃないかと思いついたわけです。

やや暗闇の中で座っているとそれは「空」ですね。そこに何か*1がふっと入ってくるのを待つ。

それこそが、voidな時間の4-hours writingですね。

実践してみます。

哲学っぽい香りがして、ちょっとかっこよくないですか?

【参考】

「voidな時間」という言葉は、ここから↓

DailyReview 2008/07/07 – そろそろGTDのリストを作った方がいいんでないかい? – works4Life

4-hours writingの時間記録〜Recording 4-hours writing

4-hours writingの時間は、モレスキンにメモしています。

  • 3:00 → 4:00  704

という形です。「704」というのは、おそらく私は2008年11月に4-hours writingの時間記録を始めたんですが、そのトータル時間数です。ここが「10,000」になるのが目標です。

10,000時間積み重ねた後にどんな光景が見えるのでしょうか。ただの「日記おじさん」になる可能性もあります。

まあ、しかし上記の石井さんも見出されなければ、ただの「絵描きおじさん」もしくは、絵描きですらない「変なおじさん」だった可能性があります。

工夫としては、このモレスキンにメモする4-hours writingの時間をあらかじめ書き込んでしまうことで、自分にこの時間までは4-hours writingをやるぞ、という縛りをかけたりもします。たとえば、まだ4:30なのに「4:00→6:00」と書いてしまうわけです。

参考〜梅田望夫さんの引用

チャンドラーと村上春樹、書くこと - My Life Between Silicon Valley and Japan
冒頭に引用した村上春樹が引用したチャンドラーの手紙については、はてなブックマークを集めている梅田さんの引用で知っている人もいるかと思います。しかし、ほぼ引用のみで、どういう意図なのかよくわかりません。

ブックマークのコメントを見ると、id:gvyさんが「その昔、『村上朝日堂はいほー!』に書いてあった「チャンドラー方式」のことやね。」と書かれていました。なるほど、村上さんが「チャンドラー方式」と名付けているんですね。

しかし、「チャンドラー方式」だと内容がさっぱりわからないので、我ながら「4-hours writing」の方が優れたネーミングだと思います。しかも、英語でかっこいい。

ネーミングついでに書くと、「4」と「hours」の間に「-」を入れているのは、単に見た目の問題です。その方が「4 hours writing」よりしっくり来るんですね。英語として正しいかどうかわちょっとわかりません。ひっとしたら恥ずかしいネーンミングなのかもです。

4-hours writingという言葉は私は理解して使っています。突然、このブログに来た人は意味わかんないでしょう。それでまとめて書いてみました。

粘って書いたので4-hours writingという言葉が普及すればいいなぁと思います。


あと、4-hours writingと毎回書くのは大変なので「らいと」で変換されるように単語登録しています。

単語登録って実に便利なんですけれど、仕事でも使わない人が多くて驚きます。仕事術の基本だと思うのですが。


ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ

*1:神というと大げさですが、私の神は元々そんなに大げさな存在ではありません、、、インスピレーションみたいなもの、、、