結局、何者にもなれなかった。
ホームランを打つことができず、プロ野球選手にはなれなかった。
コツコツと勉強することができず、京都大学へは行けなかった。
小説も一本も書けず、応募すらできていない。
コツコツと資料を集め、粘り強く考察し、評価されるような論文も書けなかった。
48歳にもなると、長時間眠り続けることができず、深夜3時に中途覚醒し、不眠に陥るとそんなダークサイドが表に出てきます。
SNSも良くないのね。
どうしても彼我を比較してしまう。
昨夜、ドゥニ・ヴィルヌーヴ「静かなる叫び」を見て、それが良かった(もうすぐPrimeビデオの配信終了、今のうちに)。
扱っている題材は、吐き気がするような事件だが、映画自体は嫌なものではなかった。
青山真治の「ユリイカ」あるいはその前日「Helpless」と接続した。
そんな時に思い出したのが、役所広司(ユリイカの主演)が主演・東京が舞台で話題になったヴェンダース「Perfect Days」です。
しかし、まだ日本での上映が決まらないのか、話題がさっぱり出てきません。
ぜひ映画館で見てみたい。
ノゴーンベキとは違って、この役所広司は「何者にもなれなかった」側のように予告編では見える。
しかし、予告編を見るだけで、perfect days なのです。
そこに自分が希求するヒントが絶対にある気がしている。
ここに書いているのは、今度、東京に出張に行く機会があるので、東京だけでの上映でもタイミングが合えば、見に行くことができるから。
東京は本当に羨ましい。
東京に生まれて、数百円で電車に乗って渋谷や神田神保町に行くことができるってだけで「勝ち組」になれます。
そんなことは、たぶん Perfect Days を見ればどうでもよくなります。
誰か Perfect Days の上映情報で私を思いだしたら、Twitterからでも教えてください。
今のうちに、ありがとうございます。
youtu.be