アメリカの小児科では、という視点+抗生剤投与について

新型インフルエンザ関連の情報を集めていると、よくアメリカの小児科では、とか日米の比較でアメリカでの治療常識などが語られます。
一般に日本は治療が過剰という文脈なんですが、ちょっとそれは待ったと思いました。
というのは、アメリカの小児科医が、たとえばあまり抗生剤を使わない、というのは、医者の好きな「エビデンス」に基づくだけではなく、アメリカの健康保険制度のせいもあるんじゃないかと考えたからです。
つまり、

  • アメリカ礼賛するにはもっと調べる必要があるだろう

ということですね。

  • ある主張をする時に人は、もちろん私もですが、「不都合な真実」は見ないようにする傾向がどうしてもある

というところがあると思っています。気をつけよう。

日本の小児科医は抗生剤を投与しすぎではないかという批判に対する
小さな疑問 - 新小児科医のつぶやき
↑ここの話なんかもよくわかります。
抗生剤を使うかどうかの判断を医者に任せるのは酷で、患者自身あるいは子どもであれば保護者が判断する必要があるんじゃないかとちょっと思いました。
保護者の判断にゆだねられるという点では脳死関連法案にも関心が向かいます。
先日、耳鼻科で、薬は5日分にしますか、1週間分にしますかと聞かれた大人の男が、先生の判断にまかせます、と答えていてちょっと驚きました。そんなものかもしれません。ちなみにその大人の男は奥さんのような女性に子どもと一緒に連れられて来ていました。なんというか、連れて来られた感が、、、まあいいですけど。