ブラジル戦の完敗後、ピッチに仰向けに横たわって動かなかった中田英寿。
今までに見せなかった姿に賛否両論あるみたいだが、どーでもいい。
受け手があの中田をどう引き継ぐか。
その点、現日本代表のチームメイトは駄目だった。
みんな自分のことで頭いっぱいで、完敗のショックで誰も中田の元へ行けなかった。
普段の中田の態度のせい?
だから、そんなことはどーでもいいんだよ。
あの時、5分ぐらい経ってから中田の元へ行って黙って中田の横に座る。
体育座りがいい。
それだけでよかったのに。
中田が気づいて見る。
「行きましょう、ヒデさん」
それでそいつが中田を継ぐ者になったわけ。
誰も引き継げなかった。
本能寺の変の後、誰もとって返して明智光秀を討てなかったようなもの。
だから、今後しばらく日本代表はダメダメになるんじゃないか。
あの中田の姿から何かを感じたのは今の10代以下のサッカー少年たちで、彼らに期待するしかない。
ということは後10年。
オーストラリアがアジアに加わり、アジアの出場枠も減るかもしれない。
今後2大会は、ワールドカップに出られないかもと私は思っている。
以上、やや感傷的な思いは、イタリア戦後のパヴェル・ネドヴェドを思い出して考えたことである。
やはり走り回って奮闘したが完敗した後、動けなくてピッチに膝をつき、俯いていたネドヴェドにイタリアの選手(誰だったんだろう?)が手を差し出した。
顔を上げたネドヴェドは、十字をきって立ち上がり、その彼にはユヴェントスのチームメイトであるイタリア代表の面々が次々と声をかけに来た。