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経理担当者の背筋が伸びる本~『稲盛和夫の実学』

私は経理の仕事をしています。以前から気にはなっていた京セラの稲盛和夫さんの本をようやく読みました。やはりKindle版があるのがありがたいです。読了。読んでよかった。自分の仕事の意義が明確になりました。

会計の本質を追求する姿勢

会計には「真実性の原則」「保守主義の原則」などの原則があります。通常は、ふーん、それが原則なんだね、で止まってしまいますが、稲盛さんの場合、それが何のための原則かということを深く追求されます。経理担当者はさぞかし大変だったろうと思います。普段は考えないことを常に考えさせられるからです。
本質を突き詰める思考をすることで、会計処理の意味が見えてきます。

稲盛さんは会計をきちんと使って経営されています。それは強みですね。仕事術や手帳術について本を書くことができる経営者は腐るほどいますが、会計について自分の言葉で本を書くことができる経営者がどの程度いるでしょうか。

一対一対応の原則

お金と伝票の「一対一対応の原則」などは心に深く刻みました。モノが先に届いて納品書は後でね、みたいなパターンが結局のところ数字を真実から遠ざけて経営に使えないものにしてしまう。また、不正の元ともなります。会計における数字は絶対に操作してはいけないんですよね、本来。そこを半端な会計の知識を身につけてしまったり、半端な税理士と契約してしまったりすると数字は操作できると思い込んでしまう。それは誰でもやっているんだと。

まとめ買いも得ではない

稲盛さんは「当座買い」の重要性も強調されています。
これは自分は日常生活の方で実感しています。まとめ買い、在庫を抱えるのは結局無駄が多い気がします。日常生活で必要なものは必要な時にはどこでも簡単に手に入る現代であれば家庭に在庫は不要です。

ダブルチェックは人を守る仕組み

人に罪を作らせないために「ダブルチェックの原則」がある、というのはなるほどと納得しました。相変わらず経理担当者が一人で何十年も担当していて結果、横領してしまうような不祥事は散見されますが、稲盛さんの本書を読んでおけば防げたでしょう。

折にふれて繰り返し読むことで自分の心が洗濯されて心構えが一新される本だと思います。

稲盛和夫の実学

稲盛和夫の実学