予算が削られている中で何をやるかは情熱大陸

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photo by KimonBerlin

予算がガリガリ削られている。気分としては大根おろしだ。辛い。

ローコストのプロジェクトで気に入るものをつくるには、どうしても避けられない機械作業以外は結局それに係る人々の情熱しかない。情熱とは不思議なもので、こんな時代でも、金に勝ってしまう瞬間がある。(35)『既にそこにあるもの』

確か大竹伸朗さんも「情熱大陸」に出たことがある。最後に勝負を決めるのは情熱のような気がする。
与えられた仕事と限られた予算に対して、後付で情熱を傾けることができるかどうかの勝負になる。
どんな仕事でも、後から情熱を発揮することはできると思っている。そして、やるかやらないかのみ。

予算は後から付いてくるものではないか。予算獲得そのものを目的としてはならない。

どんなに機械化が進み、人々が携帯電話で本の予算組をそつなくこなしたところで、やはり最終的には情熱とか思いとかいったものに人間は常に試されるのだ。

あと、大竹伸朗さんみたいに宇和島のような地方都市に住んでいてもそこをカバーするのも、やはり情熱だと思う。情熱というとすっきりし過ぎている気もするが、わけのわからず持続する衝動のような諸力。松岡修造さんに言わせると「本気」だと思う。ザ・ブルーハーツで言えばロック。町田康さんで言えばパンク。私には、仕事で困難な状況に陥るとやけっぱちになるようなところがあり、それはある種の覚悟となって仕事に迫力を与えると思っている。

既にそこにあるもの (ちくま文庫)

既にそこにあるもの (ちくま文庫)