「ツレがうつになりまして。」を妻と見てきました

映画「ツレがうつになりまして。」を見ました。平日に休みをとって妻と二人でデートです。
妻が堺雅人のファンなのです。
宮崎あおいとの篤姫コンビです。
おもしろかった。色々考えてました。切実というか、自分はうつ病への親和性を持ってるんじゃないかと思っています。色々身につまされました。一方でここまではないな、という点もありました。

全てをさらけ出す戦略

あらすじに関わるところは書かないのがマナーですね。映画では、オープンにしたら運が好転するという筋になっています。
それはそうかもしれない、隠すより率直に打ち明けた方が物事は意外とうまく進むんじゃないかと考えました。
私は割とオープンにTwitter等でも書いているので抵抗感が少ないようです。文学部出身ということもあり、私小説などに慣れているからかもしれません。
さて、キリスト教では教会で告白するという仕組みがあります。日本だと日記文化でしょうか。その土壌の上にブログがあり、ツイッターがあるのかもしれません。

というわけで自分がまずオープンにしてみる

私は今年の5月にちょっとした危機があったような気がします。
一度、朝から通勤電車に乗ることができませんでした。仕事が嫌とかはっきりした感情ではなくて、体が動かない感覚です。半べそかきながら家に帰って、妻に車で職場まで送ってもらいました。職場までたどりつけたらなんとかなると思っていたからです。実際、なんとかなりました。
別の日には、夜の残業中、頭痛と吐き気におそわれました。最寄りの電停までたどりつけそうになかったのでタクシーを捕まえて帰りました。もちろんタクシー代は手出しです。これも翌朝には症状が無くなっていましたから、精神的なものだったような気がします。

存在の全肯定

それから、その人の存在をそのまま肯定してくれる人がいることは大事ですね。
子どもにとって、親がその役割を果たしてくれることが多いと思います。もちろん「ツレうつ」ではお互いがそういう役割を果たしています。そういう夫婦関係を構築することが結婚生活のポイントになります。性格×努力でしょうか。

ぐるりのこと。

「ぐるりのこと。」を見たよ - シリアルポップな日々
どちらもタイトルの最後に「。」がついているからではありませんが、なんとなく「ぐるりのこと。」と比較してみたい気がしました。
どちらの映画も見ていると、夏目漱石の「門」を思い出す夫婦生活です。
三組の夫婦はどれも似ていません。つまり、夫婦関係はオリジナルでいいということです。外野からとやかく言うことでは無いような気がしました。他人のアドバイスは得てして役に立たないどころか、有害な場合さえあります。
特に善意で積極的にアドバイスしてくる人には注意した方がいいでしょう。自分を肯定したいがために他人にアドバイスする人が多いからです。
ためになる他人の意見は、アドバイスを意図していないものの方が多いような気がします。