残業帰りの車中で聴く「夢のカリフォルニア」〜触れない男女

どちらもママス&パパスの「夢のカリフォルニア」が効果的に使われている。どちらもセックスから離れたところで実に美しい男女の関係が描かれていて、僕は好きだ。
誤解を恐れずに言うと、男女の関係で美しさを保つにはセックスはない方がいいと思っている。もっと具体的に言うと互いの体に触れないことだ。
ええと、セックスがあったら美しくないとは言っていないので注意。セックスは美しいとは別の話だと思っている。しかし、これも美しいのそれぞれの定義によるので美しいセックスを描く映画監督がいてもそれはそれでいい。

恋する惑星」について言えば、厳密に体に触れていなくはなくて、トニー・レオンフェイ・ウォンの脚をマッサージする。フェイ・ウォンという女優さんがそもそもセクシャルなことを感じさせないのだが、それでも白く細い脚に触れるシーンはどきっとする。とてもじゃないが、私はよほど親しくならないと女性の脚に触れたりはできない。

夢のカリフォルニア」は堂本剛国仲涼子柴咲コウの三人の友情?が軸となっているが、男一人と女二人の間で触れることはきっちり避けられている。フツーのドラマとは違う。意識的な脚本だと思っている。「夢のカリフォルニア」という曲を選んだ時点でそのような男女の関係はありえないんだよということかもしれない。