昨日12月8日夕方、私がトイレで大きい仕事をしている時に彼は来た。大きい仕事がなかなか終わらず、家人もいなかったので仕方なくそのままにしていたら、大きい仕事が終わってもチャイムが鳴るので急いで玄関に出たらNHKの人だった。
「衛星放送が見られますよね」
確かに9月当家ではBSチューナー内蔵のパナソニックDVDレコーダー DMR-XP11を49,800円というなかなかよい金額で購入していた。そして地上デジタル放送を見るためにB-CASカードを挿入し、添付はがきでユーザー登録をしていた。(株)ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ宛に送ったコピーは保存している。
▼さて問題は私がNHKのBSデジタル放送など一切見る気はないということで、DMR-XP11を購入しビーキャスカードを登録する段階で、衛生カラー放送への契約変更義務が生じるなど一切知ることができなかったことである。また、当家では通常のカラー放送契約はきちんと結んでおり、毎年一括口座振替で14,910円支払っている。
試しにBSに切り替えてみたり、マンションの壁から出ているアンテナ端子に接続を色々試みたが、
- 受信できません。アンテナの設定や調整を確認してください。(E202)
というメッセージが出て衛星放送は一切受信できない。
▼突然アポなしで(カラー契約しているし、ビーキャス側からでも私の携帯電話は知っているはずなのに)土曜日の夕方に訪問して来られたので「今内は衛星放送は受信できないんですよ」と伝え一旦帰ってもらった。
しかし、このままだと私が留守の時にたまたまNHKが来て「放送法で契約変更の義務がある」と言われ、家人がわけもわからず契約変更してしまう可能性があるので私は貴重な土曜日の夜の時間を使ってあれこれ対応せざるを得なかった。
衛星放送の受信料は?
まず受信料を調べた。
NHKサイト「受信料の窓口」は移動致しました
衛星放送に契約変更すると、
- 14,910円から25,520円に跳ね上がる
- 12か月前払額、口座振替
問題にならない。しかも受信できないのだから。
▼通話料のかかるNHKコールセンターへ電話した。アンテナなどを管理会社にお客様の方で確認してくれということだった。できれば訪ねて来たNHK(NHKが委託している業者なのかもしれないが、視聴者からすればNHKである)へ連絡して直接話をしたかったが、それはできず。
▼フリーダイヤルのNHKコールセンターへ電話した。電話代が馬鹿になりません。ここでも上記電話と同じ状況で結局管理会社にアンテナを確認してくださいということだった。電話したことおよびその内容については記録・共有されているようだった。そうでないと説明が大変。
▼マンションの管理会社へ電話した。共用BSアンテナが設置されていてその線が各部屋まで来ているか確認しようと思ったが確認できず後日連絡待ち。ちなみに建物賃貸借契約書にはBSの件記載なし。
ネットで調べる
インターネットで同様の事例がないか調べる。放送法第32条の条文などを読み込む。NHKのホームページもしっかり見る。
NHK:見てなくても払えよ! 「契約自由の原則の例外」として支払の義務を認める【働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww】
こんな判例を見つけた。
それでK-1が終わり、「恋のから騒ぎ」が終わっても調べる作業は続いた。納得できるまで。
自分なりの解釈、結論
結果、おそらくDMR-XP11の取扱説明書によれば、別売のBS同軸ケーブルとか分波器とか分配器がなければ、
- DVDプレーヤーDMR-XP11を購入しB-CASカードを挿入しただけでは、たとえ共用アンテナが設置されていたとしても放送法第32条の「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した」ことにはならないんじゃないか
と自分なりに結論づけた。
その結果をNHKに報告するにはもう時間外だった。
▼明けて12月9日午前9時、早速パナソニックお客様ご相談センターへ電話。携帯電話ではフリーダイヤルできず。ここも通話料は自腹となる。ちなみに通話内容は録音しますと告げられた。ここで、
- DVDプレーヤーDMR-XP11を購入しB-CASカードを挿入しただけでは、たとえ共用アンテナが設置されていたとしても放送法第32条の「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した」ことにはならないんじゃないか
ということをメーカーにも確認してもらった。そのうえでNHKとメーカーで話し合って、DVDレコーダー購入するとNHKとの契約変更の義務が生じることを購入時にわかるようにしておいてくれないかと要望を伝えた。私は12月8日にNHKが突然訪問してくるまで、その事実を一切知らなかった、2か月以上も。トラブルの元でしょう。このことは前日、NHKにも伝えたがメーカーさんが通知してくれないという話だった、確か。
▼三度NHKコールセンターで電話。上記の結果をまとめて報告。
- DVDプレーヤーDMR-XP11を購入しB-CASカードを挿入しただけでは、たとえ共用アンテナが設置されていたとしても、ケーブルや分配器などを手にいれない限り放送法第32条の「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した」ことにはならないんじゃないか
という論理を伝えたうえで、上記設備が整いNHKのBS放送(衛星放送)が受信できる状態になった時点ですみやかにNHKへ当方から連絡し、契約変更しますので、お願いは一点だけです、
- NHKの訪問は控えていただきたい
と伝えた。コールセンターの方は名乗ってくれたのできちんと控えました。
- 誤解がないように付け加えますが、受信料を払わないと言っているわけではありません
とも伝えた。
さてちゃんと訪問人に伝わるでしょうか。後々のために、それと他の視聴者の参考にでもなればと記録しておきます。
あー疲れた。時間とエネルギーと電話代を結構消費した。
追記1
2009・2・14現在、NHKの集金人は来ていません。私の論理が通じているのでしょうか。
ちなみに衛星放送は見ることができません。
追記2
2009年9月26日、Nちゃんが泣いている最中にNHKの方が来られました。
BS放送については、ケーブルがないので見ることができないんです、と回答。
NHKの方も、分配器がないんですね、とすぐ納得?されたようで、去って行きました。
感じのいい方でした。
追記3
2012年4月4日
ちなみにNHKの公式見解では「マンションやアパートで共同アンテナがBS対応だったとしても、入居者宅内の受信設備がBSに対応していない場合や、分波器や別途配線が必要な場合でこの配線をしていない場合は「地上契約」になります」だそうですよ。
先ほどNHKのかたが、「アパートに共同アンテナ(BSのかな?)がたっていて、デジタ... - Yahoo!知恵袋
という記述を見つけました。この「公式見解」がどこかNHKのホームページにでも載っているといいのですが。