ドゥルーズ読み〜1

ある日、僕は、ジル・ドゥルーズ「記号と事件」(宮林寛訳 河出書房新社)を読んだ。 哲学は力をもたない。力をもつのは宗教や国家、資本主義や科学や法、そして世論やテレビであって、哲学はけっして力をもたない。たしかに哲学でも大がかりな内線が勃発することがあるだろう(たとえば観念論と実在論の対立)。しかしそ…