会社は苦しいのが当たり前〜小倉広『会社で働く苦しみをなくすシンプル思考』を読んだよ

小倉広『会社で働く苦しみをなくすシンプル思考』を読みました。ジャケ買いならぬタイトル読み。「会社で働く」のが苦しくて、「シンプル思考」を志向する自分にぴったりな本ではないかと。
結果、内容は確かに自分にぴったりでした。しかし、これだけビジネス書を読みあさってくると書いてあることに真新しさはほぼありません。どの内容も今までに見たことがあるものでした。よって復習の本となりました。とはいえ、それは自分にとってではあり、多くの人にとって救いになる内容だと思います。

最近、アパシー状態でブログを書くのも億劫でした。それは妙に内容や文章の量にこだわっていたからかもしれません。ブログですからもっと自由に書き散らして推敲もせずに投稿したって構わないでしょう。というわけで、下記は本の内容というより、本を読んで自分が考えたことを思いつくがままに書き連ねてみました。

自分から変わる

『7つの習慣』でのインサイド・アウトの原則は真理です。リクルートで働いていたというだけで私には優秀な人に見えます。そんな著者でも気づくのに四十歳過ぎまでかかるわけです。中には気づかずに定年まで働き通す人もいます。何歳であろうと気づくのは今です。今しかありません。遅すぎたり早すぎたりすることはありません。
要するに、他人を変えようとしてはいけない、自分がまず変わること、という真理です。他人は変わりません。変わるとしても自らの意思で変わるのであって、あなたが変えることはできません。できるのはせいぜいきっかけを与えるくらいです。
もし会社での同僚、上司、部下との関係がよくないのであれば、まずは自分が変わる必要があります。結果、相手との関係性が変わってもしかしたら好転するかもしれません。

会社が苦しい時にアフター5に逃げてはいけない

実用的なアドバイスです。ついつい仕事以外に何かを求めようとする人は多いですが、おそらくうまくいきません。
苦しんでいる原因から逃げようとするとストレスになります。開き直って苦しんでいる対象を直視し続けてやるくらいの気持ちを持った方がかえってストレスから解放されます。
たとえば休日にもついつい仕事で抱えている問題について考えてしまう。いかん、休みの日くらいは仕事のことを忘れなければいけない、と思い込んで頭から問題を消そうとするけど消せない。それで休めない、休めない、とストレスになってしまう。それくらいなら、休みであっても落ち着いて問題に向き合った方がいいかもしれません。

リーダーシップは信頼が第一

これも実感としてそう思います。上で書いたように他人を変えようとしてはいけません。変えることはできません。そうなるとリーダーシップも信頼が第一だとわかります。信頼できるリーダーの指示やアドバイスに部下が自らの意思で従うのであって、命令で従うことはありません。仮に命令によって従っているように見えたとしても心は従っていません。それだと状況は改善しにくいと思います。

結果を求めない

結果を求めず経過を重視する。これは自分がソチオリンピックを見ながら考えたことに通じました。オリンピックの金メダルを目的とすると力がうまく発揮できないのではないか。それより普段の練習という経過を十分に発揮することに集中した方が結果としてメダルを取ることができるのではないか。
プロセスとしては、結果に対してとるべきプロセスを決めたらそのプロセスをまっとうすることに集中する。そこに努力があるんだと思います。結果は天に任せるくらいでいいかもしれません。「人事を尽くして天命を待つ」ということですね。

会社で働く苦しみをなくすシンプル思考

会社で働く苦しみをなくすシンプル思考