オン・ザ・ロードをかじった〜読まずに実践する

本当は文庫本がいい。外に持ち出して読みたいから。
新訳ということですが、「ロング・グッドバイ」とか最近多い。これもまた「路上」ではなく「オン・ザ・ロード」とカタカナで書かれている。池澤夏樹は、

 だけど、「オン・ザ・ロード」を「路上」と訳してしまっては何か大事なものが欠けてしまう。

と書いていた。なるほど。
「路上」だとなんだか中上健次みたいだ。のっそりしている。

(略)ディーンは社会のなかに突進していって、パンと愛を闇雲にひっつかもうとした。ぐじゃぐじゃ言わず、「お股のあいだにかわいいアレがついてるかわいい子ならいいよ」「食えるならいいよ、聞いてる? 腹へってんだ、死にそうなんだ、なんかすぐ食わせろよ」

こんな感じは確かに「路上」じゃなく「オン・ザ・ロード」かもしれないが、今回はあまり読めていない。
かじっただけでそのテンションを実践する。まずは腹が減ったので、

を食らいついて読む。頭へってんだ、死にそうなんだ、なんかすぐ読ませろよ。