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『文系でもわかる統計分析』という本を手にとって少し読んだら、今をときめく古市憲寿さんが、自分は社会学者だけど統計については無知だ、という率直な告白をしていた。 すげーな、って思った。 恥知らずなんだけれど、こういう恥知らずは強い。 自分の無知…
手塚富雄さん『いきいきと生きよ ゲーテに学ぶ』がゲーテ入門に最適だと思った。 本書は50年前の本である。 本物は時代を超える。 Kindleセールで安くなっていたところ、レビューの評価も高かったので買って読んでみた。 素晴らしい。 こころが開いていると…
正月2日、3日は仕事は休みだ。 だが、妻が仕事で不在。 家に子ども三人いる。 そして、その二日間は長男が箱根駅伝をがっつり見ている。 さらに一人でコメント入れるからうるさい。 なぜか知らんが、そんな中2長男に、幼稚園児次男がつばを吐いたりちょっ…
私は直接は知らないが、ゲオルグ・ゲオルギウって人の言葉で もし世界の終わりが明日だとしても私は今日林檎の種子をまくだろう。 というのがある。 調べてみると、自分はおそらく寺山修司の本でその言葉をインプットした。 さらに、実は寺山修司が「デマ」…
村木厚子さんの本はたくさんある。 どれを手に取ればいいか迷うところだ。 自分は偶然、セールになっていた本書を手にした。 タイトルは『日本型組織の病を考える』だが、ちょっと大げさかなと読了して思った。 それほど批判的ではない。 検察批判以上に、本…
ネヴィル・シュート『渚にて』には、主な舞台となるオーストラリアを中心として世界中の様々な地名が出てくる。 だから、地球儀を押さえながら読むとイメージがしやすい。 もちろん世界地図でもいいと思う。 あるいは、Googleマップとか。 映画も見てみたい…
先日、田舎で8時間ほど空き時間があった。 Kindle Paperwhiteでネヴィル・シュート『渚にて』を読んだ。 周囲を山に囲まれて、近くのコンビニに行くにも車で10分ほどかかる場所で読むのにふさわしい小説だった。 まだ読了はしていない。 少しずつ読み進めて…
最近、接続読書ということを何度か書いた。 次々とつながっていくような読書の効用だ。 しかし、一方で切断読書も重要だと思う。 切断とは、今までの自分の思考をひっくり返してくれるような体験だ。 そんな読書もないといけない。 接続読書ばかりしていると…
『ウォール街のランダム・ウォーカー』から『敗者のゲーム』へとなめらかな接続読書。 敗者のゲームを読了した時点で、スマホのKindleアプリで通勤電車内で読む本が無くなった。 さて、どうしよう? すでにKindle購入済みの本の中から再読しようと、パラパラ…
冬のKindle本セールが始まりました。 12月11日1時59分(日本時間)まで、最大70%オフということです。【最大70%OFF】冬のKindle本セール、本日スタート!今すぐチェック⇒ https://t.co/hQR3wCf3QX pic.twitter.com/Fb7GT1mlKZ— AmazonJPKindle(アマゾン) (@…
ついカッとなって安野モヨコさんの『ジェリーインザメリィゴーラウンド』3冊をまとめ買いしてしまった。 もちろんKindle版。 スペースをとらない。 マンガ本というモノが欲しいのではなく、読書する体験を買ったわけだ。 それで十分。 行き詰まっている自分…
ナシーム・ニコラス・タレブの『ブラック・スワン』のような本は、わからないところは読み飛ばせばいい。 わかったつもりになるより、わからないまま先へ進めばいいのだ。『ブラック・スワン』を『ファスト&スロー』と接続するとおもしろい。 続けて読むと…
矢野和男さんの『データの見えざる手』は、以前、読んだことがあった。 読み始めてすぐ気付いた。 そろそろこういう再読も出てくるなあ。 衰えた。 しかし、自分側の知識が以前と違っていて、またおもしろかった。ランダムから偏りが生まれるという話は、自…
ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』での二つの自己という概念は使える。 経験する自己と記憶する自己が違う、という考え方だ。 たとえば思いついたのが、セックスについて。 セックスは、実際にその最中はこの上なく気持ちがいい。 それは経験する自…
『ファスト&スロー』に『ウォール街のランダム・ウォーカー』への言及があった。 どちらにもバスケットボールにおけるホットハンドの事例が紹介されていた。 この2冊には接続がある。 両者を並行して読むか、あるいは続けて読めばより理解がしやすいと思っ…
接続読書といえば、ちょうど読んでいた矢野和男さんの『データの見えざる手』が、ドラフト会議で中日ドラゴンズに1位指名された大阪桐蔭の根尾くんと接続したのもおもしろい。 www.sponichi.co.jp 話題となったのは、根尾くんの愛読書で、その中に渋沢栄一…
これは勉強になる本だった。 事務職員が弱そうな大学の歴史も、教員が弱そうな予算の仕組みも、両方丁寧に記述されていて、これ一冊読めば大学改革の現状が押さえられると思った。 また、大学改革にとどまらない広い視野で日本社会の問題点が指摘されている…
紙の本は左手で開いたまま、右手でスマホでEvernoteにメモをしている。 最近はメモごとにノートを作っている。 Evernoteではノートの数が増えても気にしなくていいと考えたのだ。 紙のノートみたいに、ページ半分だけ書いて次のページに移るのはもったいない…
お金を買ったわけではない。 仮想通貨に手を出したわけでもない。 『MONEY』というタイトルの本を買ったということだ。 翻訳だが、Kindle版が50%オフだった。 決め手は翻訳が山形浩生さんだったこと。 最近、知的好奇心が落ちて読書量が減っていたが、ここ…
子どものための本は、まず自分が読んでおもしろいかどうか。 買ってまず自分が読む。 自分がおもしろいと感じない本を子どもに勧める気にはならないよね。 そして、軽く本人に勧める。 無理強いはしない。 本棚に置いて放置する。 読むかどうかは本人次第だ…
紙の本を読んでいてメモするのがめんどくさくなってきた。 メモしない読書でいいじゃん。 Kindle版であれば、簡単にハイライトできる。 紙の本が問題だ。 メモ止めよう。 読了後、頭に残るわずかな言葉。 それがあればいい。 本当に気になる、引っかかる本は…
結城浩さん『数学ガール』を買った。 普段、自分はKindleで本を買う。 しかし、今回は紙の本を買った。 それは自分だけではなく、中2長男にも読ませてみようと思ったからだ。 親が子どもにできるのは、刺激を与えるぐらいだ。 具体的には、好奇心を刺激する…
最近、自宅など落ち着いた場所では、Kindle Paperwhiteで、通勤電車内では片手で操作できるスマホのKindleアプリで読書している。 どちらもインターネットに接続しているので、読書が進んだ箇所を同期できる。 これが便利。 最初はKindle PaperwhiteはWi-Fi…
南直哉さんの『心がラクになる生き方』を読んだ。本書を読んでいて接続した言葉は、ハードボイルドだ。禅僧の言葉がハードボイルドだって。基本的に、ハードボイルドは受け身だ。主人公は積極的に何かを求めているのではない。ほとんどの事件が向こうからや…
ニーチェの『この人を見よ』を読む度に、ドイツ的なものへの悪口に笑ってしまう。 試しに抜き出して列挙してみたらおもしろいのではないか、というのがこの記事の趣旨である。 深い意味はない。 ちなみに引用は新潮文庫版からである。 ★〜は私のコメント 「─…
今の部署は、昼休みに時々、大手保険会社の営業さんが回ってくる。 山崎元さんの本を愛読している自分にとっては、笑える。 契約なんかするはずがない。 説明するのもめんどくさいので、気配を感じると席を外して逃げる。 終わっているビジネスモデルなんだ…
山崎元さんの『お金で損しないシンプルな真実』を買った。 Kindle主義の自分としては、珍しく紙の本で買った。 それには目的がある。 まずは、自分が長年慣れ親しんで、インストールされているはずの山崎節(山崎哲学)の復習をする。 そして、ダメ元で妻に…
ニーチェの『この人を見よ』は読む度に発見がある。 本書一冊でメシ5杯ぐらい食える。 今回、動かない仕事があったので、この文庫本を選んだ。 美術館の監視役のような仕事だ。 本を読める。 おもしろい。 ニーチェは44歳の誕生日前後に本書を書いている。 …
本の欠点は重たいことだ。 借家住まいで引越を繰り返してきた自分にとって、本は重たい。 今は本を減らすことを日々、意識している。 買う本のほとんどはKindleになった。 あるいは図書館から借りて読むようにしている。 もし紙の本を1冊買ったら、2冊減ら…
年度末に仕事が忙しい。 だから、読む本は一冊に絞った。 普段、自分は復数の本を並行して読んでいる。 並行読書術だ。 ところが日々が忙しくなってくると、読書が進まなくなる。 そんな時は一冊に絞ることだ。 そうしないと内容も分散してぼやけてしまう。 …