思索
「高原社会」は山口周さんの言葉である。 世界は物質的な繁栄をほぼ達成した。 人々の幸福度は高止まりしている。 それは「停滞」ではなく「祝祭の高原」だろうと。 その「高原社会」でどのように生きるか。 もはや経済成長再びは通用しないのではないか。 …
ほとんどの人は「暇と退屈」に耐えることができない。 だから、サラリーマンという発明は偉大だと思っている。 感謝。 たとえば本当に好きなことがあれば、それに向かって邁進すればいい。 けれども、多くの凡人にそんな「情熱大陸」なんて無い。 そうであれ…
「自己に集中しつつ、周囲の観察をおこたらない」ということを思いついた。 精神衛生的には、自己に集中した方がいい。 しかし、人の親であったり、人の夫であったり、組織で仕事をしているうえでは周囲の観察も必要だ。 通勤時に自己に集中し過ぎると、交通…
散弾銃で立てこもった男性が医師を殺害した事件、記憶に新しいクリニックの放火殺人事件。 そして、読み始めた伊藤伸さんの『あなたも当たるかもしれない、「くじ引き民主主義」の時代へ』を読んでいて、すべての問題は「年配男性」にあるのではないかと思い…
仕事術と書いたけれど、心構えみたいなものか。 自分は、仕事においては「誤読」は仕方ないと覚悟している。 どんなに言葉を尽くしても、丁寧にメールを書いても、相手に歩み寄っても、伝える技術を向上させても、仕事の相手は、どんなに頭がいい人、実績の…
2021年1月1日は自然と7時前に目が覚めた。 昨夜は、NHK紅白歌合戦で久しぶりに紅組が勝ったことを見届けて就寝した。 二階堂ふみと椎名林檎の微笑ましいやり取りで紅組が勝ったと思った。 あるいは、大泉洋を人選した段階で白組は負けてもいいんじゃね感が…
お盆休みのような長期休暇、連休明けについての自分なりのコツについては今までも色々書いています↓ akizukid.hatenablog.com akizukid.hatenablog.com akizukid.hatenablog.com akizukid.hatenablog.com akizukid.hatenablog.com今回、連休明けには言語化し…
ゴールデンウイークGWを自宅待機するのは、まあ退屈だよね。 だから、バーベキューとかやりだす人がいる。 退屈に耐えられないんだと思う。 だから、自分一人、自分たち家族ぐらい、屋外で遊んでも大丈夫だろう。 そういう感覚なのだ。 スマホやTwitterで暇…
映画『リメンバー・ミー』は記憶を重視しすぎではないか。 子どもが見ているのを横目でちらっと見た感想だ。 だから、見る気がしない。 そもそも、人はその人を覚えている人がすべて死んだ時に二度目の死を迎える、ということはよく言われるが、この記憶され…
自分の心や気持ちにばかり注目しているとろくなことにならない。 何か自分以外の対象に没入するようにした方がよいだろう。 その没入の際にも、自分の心にとらわれず、できる限り対象そのものに向かうよう心がけた方がいい。具体的には投資の勉強なんか、い…
新型コロナウイルスに関連して「納得と理解」というキーワードで色々考えながら、Twitterに連投している時に、ちょうどカント「啓蒙とは何かーー「啓蒙とは何か」という問いに答える」を再読して、冒頭部分で接続した。 啓蒙とは何か。それは人間が、みずか…
先日、一泊二日の出張があった。 泊まったホテルがちょうど良かった。 そこは駅から近い。 また、宿泊料金は朝食バイキング付きで安い。 さらに朝食後コーヒーを部屋に持ち帰ることができる。 それで部屋がオフィスになる。 出張の際は、なるべくホテルの部…
田中泰延さんは若い時に、のちに上場企業を作り出す起業家のたまごたちと働いている。 名前を見ると、きら星のような面々だ。 田中泰延さんと他の起業家たちを分けたものは何か? ということを考えた時に、インプットとアウトプットの間の時間の距離の違いで…
文学の効用文学は、ままならない現実に対する甘い復讐である。 この機能は文学に限らず、その他のジャンルへ拡大していくことが可能である。 たとえば映画、ゲーム、その他のアート、ダンス。 およそ人間が情熱を向ける対象はすべて冒頭の意味での「文学」に…
最近、出勤5分前に準備を終えて、何もしない時間を過ごしている。 その時間では、スマホに触ったりせずに、ぼんやり座って過ごす。 ぼんやり過ごしていても、自然と頭は回る。 その空白の時間を過ごすことで、頭をリフレッシュするのだ。 また、勝手に動く…
もう44歳だもんね、そろそろ自分のスタイルで通してもいいんじゃないか。 めんどくさい、というスタイル。 自分の口癖は「めんどくさい」だ。 そして、めんどくさいという口癖は、悪い言葉だとよく言われる。 その常識に抵抗したい。 めんどくさいを美学まで…
マインクラフトで、溺死ゾンビに不意打ちをくらい死んでしまった。 死んだ場所がわからず、地図もロストしてしまったので、リスポーン(再生)後にアイテムを回収できなかった。 かなりショック。 そこで、プレースタイルを変化させることにした。 整備され…
自分には人間関係のストレスがほとんど無い。 これは強みだと思う。 ところが、どうも人間存在のストレスがあるようだ。 人間が存在することによるストレス。 いわば人間嫌いだな。 たとえばその人の癖になっている所作や音が神経に障る。 このストレスに対…
最近、何かと批判されがちな日本社会の印鑑文化だが、「印鑑への絶対の信頼」など、公務員にもたぶん無い。 押印してあれば、次の人が受け取ってくれ、書類が回せるから印鑑を押すのだ。 相手が受け取ってくれる、という意味で、押印した書類は「貨幣」に似…
最近、読んでいる本に「欲望相関性の原理」という概念が書かれていた。 欲望が哲学の基本原理であれば、資本主義はなかなか終わらない気がしてきた。 そうなると、つみたてNISAなどを活用してインデックス投資で資本主義全体に対して投資するのは理にかなっ…
最近、突然死を考える。 突然死に備えて身辺整理しておかないといけない。 恥ずかしいブックマークなど削除。 恥ずかしい日記なんか、どうしようか。 一方で、死んだ後のことなんてどうでもいい、という思いもある。 恥ずかしい情報が残っていたところで。 T…
ニーチェ『この人を見よ』を読了した。 何度目だろうか。 何度読んでもおもしろい。 今回は、光文社古典新訳文庫版を初めて読んだ。 訳者は丘沢静也さん。 以前『マンネリズムのすすめ』を読んで、感銘を受けた。 影響を受けた。 これも、マンネリの価値転換…
宇和島ブルースは知らないけれども、大竹伸朗さんの「宇和島ブルース」は刺激的な文章である。所用があって、熊本へ行くことになった。 いつも熊本に行く用事ができると、熊本市立現代美術館の展覧会を検索する。 以前は、それでタイミングよく川内倫子さん…
がんになったら、がんについての論文や本やホームページを徹底的に読むことにする。 要するに、不安や心配の対象を徹底的に調べるのだ。 そうすることで不安や心配に対抗する。 ただ、がんの場合は、「がんもどき」のようなトンデモ情報も多いので、注意しな…
セネカ『人生の短さについて 他2篇』を読んだ。 セネカは自分に合っている。 読んですぐにわかる。 マルクス・アウレリウスもそうだが、ストア派とは相性がいい。 Kindle版なので簡単にハイライトできる。 そこからいくつかをEvernoteに抜き出している。 こ…
ふらふらになっても考えることは止めない、という意志、それが「ふらふら帝国」という言葉に込めた意味だ。 元ネタは、ゆらゆら帝国である。 帝国というのは、アッテンボロー(『銀河英雄伝説』)が言ったように、くそまじめなところがある。 結局、同盟軍は…
セネカからヒントを得た。 自分を借り物のように生きる。 そうすれば、自分を大切に扱うだろう。 借り物だからこそ。 管理責任。 善良なる管理者としての注意義務。 自然、神や天と言ってもいいかもしれないが、そこから借りている人生、この身体。 最後はそ…
『パルプ・フィクション』は信頼の映画だ、という評価を読んで、なるほどと思った。 個人的にも、愛に価値を置くよりは、信頼の方がいいと思う。 愛は憎悪に容易に接続し、ダークサイドに取り込まれやすい。 アナキン・スカイウォーカーを見よ。 その点、パ…
森博嗣さんの『集中力はいらない』を読んだ。 要するに、自分のスタイルは自分で作らないといけない、ということだな。読んでいて、中学生長男に読ませたいと思った。 本書は、受験勉強のやり方にも通じる。 一般に、受験勉強も集中しろ、と言われるが、それ…
無心になれる趣味がいい。 ファイアーエムブレム ジグソーパズル 無心というのは、結果をあまり気にせずに、その瞬間に集中している状態だと思う。 ちょっと自分のEvernoteを「無心」で検索していたら、サッカー日本代表GKの中村航輔さんが将棋棋士の中村太…