ご機嫌ニート

ドラマ『俺の話は長い』を見ていると、ご機嫌であればニートでもオーケーって思う。
満ってすげー。
ニートなのにご機嫌。
いや、ニートだからこそ、ご機嫌である義務があるのだ。
ニートだから不機嫌、というのは普通でツマラナイ。
また、不機嫌という気分は伝染するから、ニートで一日中家にいられると家庭内が不機嫌に染まってしまう。
その行き着く先の極限は元事務次官による家庭内殺人事件になるのだろう。
ご機嫌であることは、大人の礼儀だと保坂和志さんは言っていた。
不機嫌を他人にまき散らすのは子どもなのだ。
そういうおっさんが令和でも、多い。
そこで他人はともかく、まずは自戒して、自分が不機嫌にならないように注意したい。
時々、発作的に子どもに激怒したりして、不機嫌にならないようにするのは難しいと感じているけれど。

ご機嫌ニートと言えば、小説家の町田康さんも、若くしてパンク歌手デビューしてから、中年にさしかかるぐらいに彗星のように芥川賞をとるまでニートだったのではないか。
ただし、町田さんのニートはイメージが違う。
朝から晩まで時代劇の再放送を見続けて、お酒を飲んで、落語を聴いているようなニートだ。
いや、自分も町田さんのニート時代を見たわけじゃないけれどね。
小説やエッセイから受けるイメージはご機嫌ニートだ。
町田さんのパートナーが実際どう思っていたか、そこはわからない。
満も実際、家族になれば苛々させられるように、町田康のパートナーも働かないパンク歌手に愛想を尽かしていたかもしれない。
あるいは、大河ドラマ『いだてん』で森山未来さんが演じた落語家のように、なぜか受け入れていたかもしれない。

年が明けた。
『俺の話は長い』も見終わった。
2020年も引き続き、ご機嫌プロジェクトを推進していきたい。
真に自分の中にご機嫌をインストールできるまで。
それと、自分がニートにならないように気をつけたい。
今の仕事は維持するのだ。
このブログ程度の熱量では、田中泰延さんのように会社を辞めるということは無謀だろう。
定職は大事だ。

俺の話は長い[Blu-ray BOX]

俺の話は長い[Blu-ray BOX]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: Blu-ray