勝手にティール組織にしやがれ

今、自分が所属している組織をティール組織に作り替えることは大変だ。
そこで、組織のトップではない自分にできることは、自分勝手にティール組織的なネットワークを組織内に作ることである。
なんだか、ハキム・ベイのT.A.Z.のようにも思える。
あるいは、ドゥルーズ=ガタリリゾーム
T.A.Z.というのはTemporary Autonomous Zone、つまり「一時的自律ゾーン」の略だ。
ティール組織においても、ユニットは一時的なもので、プロジェクトが完了すればすみやかに解散される。
それは当然のことで、決してどこかの記者が嵐に質問したように無責任ではない。
むしろ積極的に組織を解体すべきなのだ。
組織は一旦作られると本能を持って生き延びようとする。
当初の目的が失われても、新たな目的を発明して生き残ろうとする。
しかし、そうなってくるともはや組織による効果は望めない。
従来の組織では、解体することが難しいが、一時的自律ゾーンをユニットとしたティール組織では当たり前の新陳代謝になる。
また、一時的自律ゾーンにおいて重要なのは、強度だ。
強度もまた、ドゥルーズ=ガタリのキーワードだ。

返報性の原理

「返報性の原理」を利用する。
誰かから何か聞かれた時はチャンスだ。
聞かれた以上のことを相手に与えることができたらいい。
その際、見返りは要求しないことがポイントだ。
無償の愛でやるのだ。
そうすることによって、相手の心には自然に恩のような感情が残る。
それは自分が本当に必要な時に大きく返ってくるだろう。
それが「返報性の原理」だ。
ティール組織では重要な原理かもしれない。
そんなことは『ティール組織』には書いてなかったけどね。

わくわくすること

自分が所属する組織がティール組織になったらと想像するとわくわくする。
ジョン・レノン気分だ。
君は、僕のことを夢想家だと言うかもしれない。
でも、わくわくは大事だし、自分の力と権限で組織を変えることはできないけれど、できることはやっていこうと思う。
自分でゼロからティール組織を作るのがベターとは本書にもあった。
自分にはしかし、ティール組織でやる事業がないのだ。
社会に価値を生み出して、かつ自分が熱狂できる事業があれば、その時はティール組織を作ればいい。

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

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