ティール組織が箱根駅伝では勝つのか

箱根駅伝における青山学院大学は、まさしくティール組織のように見える。
そして、その青学の連覇をストップして初優勝した東海大学も、両角監督が変化して選手の自主性に任せるようになったと記事で読んだ。
コンディション調整は選手個人に委ねられたらしい。
まるでティール組織のようではないか。
何でもかんでもティール組織に当てはめると間違えそうだが、とりあえずその観点から箱根駅伝を見てもおもしろいと思った。
ティール組織についてツイートしたら、訳者の鈴木立哉さん@tatsuyaakikoからコメントをいただいた。
その中で、岡田武史さんの記事を教えてもらい、興味深く読んだ↓
https://eijionline.com/n/n319d8351f5a1

岡田さんは、その考え方がサッカーを超えてリーダー論などとしてもおもしろいので、以前から注目している。
箱根駅伝チームにしても、サッカークラブにしても、スポーツの組織は結果が明確に出るから、組織論の実例として観察するのに向いていると思った。
Googleのキーワード「心理的安全性」もティール組織と接続する。
本書では信頼という言葉が近い概念かもしれない。
両角監督は選手たちを信頼してコンディション調整を各自に任せた。
そして、選手たちは結果に応えた。
今まで初出場から46年間手が届かなかった箱根駅伝優勝という結果だ。
それまで4連覇していた青山学院大学も同じだ。
以前の箱根駅伝監督は「恐れ」を持たれる存在であることが多かっただろう。
そこを原監督がひっくり返した。
まあ、この辺りはよく知らない視聴者のイメージだけれどね。
岡田さんは、FC今治でなかなか結果を出せていないようだ。
これからも注目である。
そして、国立大学法人はこのティール組織を意識するといいんじゃないか、と思った。
各教員に可能な限り権限を与えることは現状においてもやりやすいのではないか。
不正が起きた時の損失は保険なり引当金でカバーして、日常的には信頼に基づく組織運営をしてもいいのではないか。
それも一つの案だと思う。

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

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