8時間の空き時間

訳あって7時間ほど空き時間ができた。
家に帰ることができない距離。
季節的に車の中で過ごすことができる。
困った時は仮眠かな。
自由とも言える。
退屈とも言える。
あとは自分がその時間をどう使うか。
ポメラDM200を持ってきた。
今、この文章を車の中で書いている。
オフィスフリード。
フリード書斎。
4-hours writingを実践できるではないか。
絶好の機会だ。

また、周囲を色づいた山々に囲まれた田舎ではあるが、WiMAXの電波が入る。
これはありがたい。
スマホが使える。
ただし、充電環境が無いので使いすぎに注意。

その他、Kindleもあるので、読書してもいい。
ネヴィル・シュート『渚にて』が退屈な場所にぴったりだ。
世界の終わりを準備するための読書。
このSF小説については別途書いている。

周囲が山と書いたが、ぐるぐる散歩、ウォーキングしてもいい。
Google Fitで記録するのだ。
普段、土日は運動できていないので、これまた絶好の機会だ。
曇り空なので、雨が降らなければいい。

体育館に入って長男が出場する大会をみればいいのだが、なぜか興味が湧かないのだ。
自分の両親は自分の軟式庭球の大会を見に来ていたなと思い出す。
愛情の違いだろうか。
その辺りは深く考えなくていい。

7時間のうち、1時間30分が経過したところで、耐えきれずに予定していた早弁をさらに前倒しして早々弁をした。
半分食べて次の早弁時間のために残しておく。
こういう膨大な時間があるからこそ、予定は細かく決めている。
早弁の後は大会を覗きに行く。
その際にトイレを済ませ、自動販売機でペットボトルの水分を確保しておく。
大会の観戦は体育館の2階席の一番上で立ち見すればいいかな。
あだち充さんの『タッチ』では、新田はなぜかいつも座席に座らずスタンドの一番上に立って上杉達也を見ていた。
視力がいいのかな、コンタクトかな。
それにあいつらは試合開始前に座席を確保したりしない。
試合が始まってから余裕を持ってふらりと現れる。

ようやく3時間経過した。
予定通り早弁を済ませた。
荷物が軽くなる。
体育館に移動、2階席の少ないところの陣取る。
まだまだ時間がある。
のんびりいこう。

試合開始。
2階席からなので、細かいところはよくわからないが熱気は伝わってくる。
ルールが複雑なゲームなので審判のタスクが多そうだ。
そんなこんなで気付いたら4時間30分経過した。
ノートを手に一人座っていると丸でスカウトみたいだな。

予選終了。
例によって時間が押している。
長男のチームは予選敗退。
あとは決勝トーナメント待ち。
これは7時間から8時間になりそうだ。
あと3時間ほど。
車内で仮眠とってもいいかな。
あ、雨が降ってきた。
灰もうっすら積もっている。
灰とダイアモンドでは、鹿児島は灰が強い。

仮眠した。
目が覚めたら7時間経過していた。
もう少し時間がかかりそうだ。
ラストスパート。
レヴィ=ストロースのように書いて、ウォーレン・バフェットのように読むのだ。

耐えきれずに車を離れトイレに走った。
体育館内アリーナの中では長そうな話の途中だった。
ようやく閉会式かな。
1時間押しているくらいだ。
8時間を超えてしまった。
雨も降り出したので、走って車に戻った。
やれやれ。
どうせ降るなら、フロントガラスの灰を洗い流して欲しい。
神のものは神に、桜島のものは桜島に返したい。

田舎での7時間いや8時間超は、将来、早期退職して田舎に引きこもった時の練習になる。
この時間に耐えられないなら、街に住んだ方がいい。
そこを間違えないようにしないといけない。