何かに酔っていないとやってられない

進撃の巨人』での切り裂きケニーのセリフが良かった↓

みんな何かに酔っ払ってねぇと/やってらんなかったんだな…
みんな…何かの奴隷だった…

これは中年以降の自分の感覚にしっくりくる。
まあ、進撃の世界では壁の中で若いエレンたちも感じていたのだろう。
エルヴィン団長は夢。
ハンジ分隊長は、巨人の存在そのものへの好奇心。
エレンは、巨人を駆逐すること。
情熱と言えば聞こえはいい。
でも、みんなある意味、狂っている。
じゃあ、自分は何に酔えばいいのか。
何に狂うのがいいだろうか。
こういう心の隙に不倫とか入ってくるんだろうね。
ロッド・レイスみたいにならないように。
清原和博三田佳子の息子みたいにならないように。
要注意。
何に狂うかは、自分で選択できる。
「伊達と酔狂」という言葉を思い出した。
確か『銀河英雄伝説』のアッテンボローの台詞。

ドラマ「満願」はよかった。
さて、なぜ夫(寺島進)はアルコール中毒だったのか。
できた妻がいて、なぜ酔っていないとやっていられなかったのか。
気持ちはわかる。

ちょうど読んでいる本にも記述があった↓

「少し衒学的な表現になることをお許し願いたいが、人間は何かに酔うものなのだと思う。私がモスクワ勤務時代に情報活動で歩き回った経験でも、政治エリートは何かに酔っていた。酒を飲まないものは、麻薬、あるいは神に酔っていた。この三者は相互に代替可能なのである。」佐藤優『交渉術』p79

交渉術 (文春文庫)

交渉術 (文春文庫)