親の限界

親にできることは限られている。

親から大切なことを学びとったとき、当の親には自分が何かを教えたという自覚がまったくなかった。
クリステンセン『イノベーション・オブ・ライフ』1881

そんなもんだろう。親の意図と子どもが学ぶことは一致しない。じゃあ、親には何ができるだろうか?
自分が信じることをやるだけしかない。
その親の姿から、子どもは勝手に学ぶのだろう。
暴力を振るわないとか、最低限の禁止事項を守れば、親は一人の人間として子どもに向き合えばいいのではないか。
それを見て、子どもは自分で考えて、学べばいい。
教育より学習というのが、伊藤穣一さんを初め、世界のトップランナーの流れのようだ。

さて、どうも中2長男にゲームやアニメ以外への好奇心が足りないように見えるのだが、、、無力だ。
子どもが学習をするためには自主性、やる気といった要素が必要だ。
本人なりに、色々考えているのだろうが、まったく見えてこない。
それもまた中学生男子として仕方のないことか。
何もかも親に話す年頃ではない。
また、自分の内側のぐちゃぐちゃした何かを言語化できてもいないだろう。
親としては、信じるしかない。
子どもの運命にゆだねる。

あとは環境を整えるぐらいか。
中高一貫校に入れたのはその目的だったのだが、それが成功しているようには現状思えない。
しかし、地元の公立中学校に進んでいたら、もっと色々問題があったかもしれない。
その別の可能性は、わからない。
だから、考えても仕方ない。
今できることをやるのみ。

Googleのキーワード「心理的安全性」が重要な気がしてきた。
おそらく長男は、父親に対して心理的安全性を感じていない。
そこは私の失敗だと思う。
ただ、どこでどう失敗したのか、わからない。
これから構築するにしても、時間はかかるだろう。
長期的視点での粘り強さが必要だ。

がんばろうっと。

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

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