子育てという残業時間

残業が終わっても、仕事からの帰り道をあえてゆっくり歩いてクールダウンする。
焦らない、慌てない、競わない。
乗客の多い電車を一本パスするとか。
途中のコンビニに立ち寄って、ハイボール缶350mlを買う。
大した寄り道ではない。
そうやって帰宅すると、長女が、明日提出すべき課題が終わらずに泣いている。
それにキレる。
苛々して階段を蹴ってしまい、つま先を痛める。
親指の爪が割れる。
バカじゃないか自分と思う。
時間をかけて、クールダウンしても、帰宅するとすぐに子どもたちに苛立ってしまう。
先日は、体育館シューズを片方無くして、宿題終わったからとゲーム機を渡したのに、実際は終わっていなくて、朝3時頃に起き出してこそこそやっていると思い、様子を見に行ったら慌てて布団に潜り込み、ごまかす長男にブチ切れた。
多くを期待しているわけではない。
ただ普通にやってくれ。
朝、車で駅まで送るんだから、頼むから時間通りに準備して出発してくれ。
慌てると事故を起こす。
車で事故を起こすと、場合によっては一生を台無しにする。
ただ、時間通りに行動してくれないかな。
子どもに要求するハードルが高いかな。
もう、子育てがわからない。
仕事との両立は無理。
子育ても仕事だと思ってやればいい。
残業2時間して帰宅したら、子育て2時間。
土日は6時間ずつやって、だいたい月130時間ぐらいの「残業」だと思えばいい。
過労死ですね。

細菌読んだ南直哉さんの『禅僧が教える心がラクになる生き方』に、「怒りは、何も解決しない」という言葉があった。
まったくその通りだと思う。
でも、くそったれだとも思う。
何かを解決しようと怒っているわけではない。
ただ怒っているのだ。
なかなか楽にはなれない。

シャワーで済ませようと思っていたが、苛立ちが止まらないので、湯船にお湯をためてお風呂に入った。
そういう工夫はやっている。
あとは力一杯寝ることだ。

禅僧が教える 心がラクになる生き方

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