「するためにする」

ソレン・ゴードハマー『シンプル・ライフ』での「食べるために食べる」エクササイズは、他にも通じる。
そこで、文章を借りて、色々頭の中で置き換えてみた↓

苛々を解消しようとして衝動的にしても、いいことはない。
むしろ事態は悪化する。
ただ食事と違う点もある。
食事と違い、何か他のことをしながらすることが難しいので、必然的にそればかりになる。

できるだけ静かな場所を見つけて、ほかのことはいっさいせず、ゆっくりとする。
意識的な行為が退屈に感じられる人は、実験的に、日ごとに仕方を変えてみてほしい。
しかしあいにく、欲望はなかなか満たされない。
なぜなら快楽の続く時間があまりに短いからだ。
一瞬しか、満足を感じられない。
それで終わりだ。

意識的な行為では、相手に集中し、プロセスのすべてを意識する。
そうすると、する瞬間だけでなく、キスすることにも、愛撫することにも、満足を感じられる。
プロセスのはじめから終わりまで、たっぷり楽しめるわけだ。

スローのすすめみたいになったが、まあおおむね間違っていないだろう。