主観のズレが人や組織を動かす

野中郁次郎さんの言葉
「人々を説得することで主観を客観にしてく」
「主観を客観化していく過程こそがイノベーション
それらにインスピレーションを受けて、思いついたのが、主観のズレというコンセプト。
主観のズレがあると、伝言ゲームが発生する。人を介するごとに、どんどん意味が変化していく。一般的には悪いことと思われている。しかし、その主観のズレこそがイノベーションの素となる可能性がある。
人から人へ情報が正確に伝わらないからこそ、クリエイティブな何かが生まれる。
だから、主観で情熱をもって語ることが仕事の中心となる。それが人や組織を動かす。
野中さんには「政治力の本質はレトリック」という言葉もあって、言葉によって練り上げたビジョンが人を動かすのだろう。
今の仕事は、打合せが多い。そこで語ることが大事。主観で構わない。ただし、徹底的に思考した結果の主観でないと説得力をもたないだろう。

追記 2017/04/18

ちょうど何度目かの再読をしていた浅田彰さん『逃走論』がドゥルーズの哲学について「力と力の差異が運動を生む」「差異こそが力」という言葉で表現していて、それが「主観のズレ」にも接続する気がした。

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