平和維持及び地球環境維持装置としてのカバネ〜甲鉄城のカバネリ

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おまかせ録画で見始めた『甲鉄城のカバネリ』。一見して『進撃の巨人』じゃんというのは野暮なツッコミで、おもしろいかどうかで判断すればいい。おもしろい。我が家の3歳児も「むかべ、むかべみたい」とせがんでくる。「むかべ」は多分「カバネ」の言い間違い。
残虐な描写を3歳児に見せていいのか、という意見にはゴダールの言葉が効く。「あれは血ではない赤だ」ましてや実写のゴダールという違ってカバネリはアニメだ、ただの絵だ。

ここではカバネの機能について考えた。意味ではなく、あくまで機能。意味を追求すると宗教になる。それでは『進撃の巨人』でのウォール教や『銀河英雄伝説』での地球教になってしまう。宗教化するのは直感的に違うと思う。

残虐アニメ追放PTAもおそらく宗教と同じで「意味という病」*1にかかっている。3歳児の方が意味など求めず、アニメとしてそのまま楽しんでいる。

カバネの機能

カバネの機能としてまず思いついたのは、産業革命以後の人口爆発を防ぐ機能。カバネによってたくさん死ぬから産業革命以降も人口爆発が起こらない世界となっている。
また、地球環境破壊も防いでいる。カバネはもっぱら人を襲う。放棄された廃駅は自然に還る。
更に人類はカバネに対して協力せざるを得ないため、世界戦争も起きない。他国との間でカバネが支配する地域が緩衝地帯ともなっている。鎖国をしなかったパラレルワールドの幕府は他国とどのような交易をしているのだろう?
つまり、カバネは世界の平和維持及び地球環境維持に貢献していると言えそうだ。
2話だけの情報から私が妄想したカバネの機能が今後どのように展開されるのか興味は尽きない。

*1:柄谷行人さんの文脈とはまったく違うと思う。