美術館で椅子に座って監視する仕事は楽ではない。退屈と眠気と長大な時間との戦いになる。本を読んだりすることが許されていればいいのだけれど。
私の今日の業務もそれに近い。約10時間同じ場所にいる仕事で、やることは少ない。
用意したツールは、ユニクロのスティーロンショルダーバッグに入るだけ。それでも、
- 文庫本(大竹伸朗『既にそこにあるもの』)
- Kindle PaperWhite
- Nexus 7
- GALAXY NoteⅡ
- A7サイズポケットノート(ダイスキン)
を準備した。
私の場所はWi-Fiが飛んでいるのでNexus 7が使える。それは大きい。この文章はGoogleドキュメントで書いている。手書きであればポケットノートに書く。
書くか読むか。そして、飽きたら立ち上がってぐるぐる歩くか。
仕事のプランを練るのは難しい。書類などの材料が無いから。Evernoteには、差し支えない資料は入っているのだけれど。
話は切断。私はラッセル・ミルズみたいなモノとしてのアートを作らないから、生き方としてのアートを求める。
人生は普通に生きていると重たくなる。だからシリアルポップな生き方は自ら意識的に選択する必要がある。それはエチカと言ってもいい。
Nexus 7はフリック入力よりQWERTYキーボード両手打ちの方が書きやすい。物理キーボードが欲しければノートパソコンを使う。タブレットは単独で使う。ツールは複数を用途に応じて使い分ける方が性に合っている。
目指すなら普通の人。ほとんどの仕事は当たり前にやれば務まる。しかし、人間は時に脱線したり、こだわりを持ったりしてしまう。いわゆるアーティスト、作家、研究者といった一般的に変人扱いされる人ばかりではなく、同僚もみんなこだわりがあって変人で、そのせいで仕事が前に進まない。もちろん自分だけがそこから逃れていることもない。
個性なんか要らない。いや、正確に言えば、個性はあっていいけれど、仕事で発揮する必要は無い。でも、仕事は人生の大部分を占めるから、ついそこで個性を発揮したくなるんじゃないか。
上で書いた「生き方としてのアート」と矛盾するだろうか。徹底的に没個性であることが、かえってアートになる。
とまあ、こういう基礎というかベース、心構えみたいなことを考えることで月曜日からの通常業務に活かしたい。考える時間はたっぷりある。
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