リスク・コミュニケーションについて感染症専門の大学教授から学ぶ

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photo by CDC Global Health

岩田健太郎さんの『「感染症パニック」を防げ! リスク・コミュニケーション入門』を読みました。
リスク・コミュニケーションという観点から、群馬大学医学部附属病院やAMEDの中の人にお勧めしたい本です。マスコミ対応等の専門じゃなくても必要な場面は出てくるでしょうし、組織内部のコミュニケーションでも有効です。本書を一読しておくだけでも、色々変わる気がします。

この本の内容は、覚えても仕方がなく、読んで自分で考えるようになることが重要だと思います。
また、感染症パニックという非日常だけではなく、日常の他人とのコミュニケーションにおいても有効な本でした。医療従事者でなくても、一種の仕事術として読むことができます。同じ岩田先生の『1秒もムダに生きない』などを続けて読むと良さそうです。

内容については自分なりにメモして、そのメモを読み返すことで自分の中にインストールするようにしています。

仕事はすべてプレゼン、交渉そしてパワーゲームだと思います。しかし、恋愛もそうでしょう。そうなると人生そのものが日々のプレゼン、交渉そしてパワーゲームで成り立っているのかもしれません。そう覚悟した方が楽しめます。
プレゼンも交渉もパワーゲームもめんどくさいです。しかし、避けてはいられないと腹を括ることで違った姿勢で臨むことができます。

これはちょっと前に考えていたメモです。パワーポイントを使うだけがプレゼンではなく、日常的な仕事においても、上司や部下に対してもプレゼンだと思います。その中で、岩田先生の本が色々と機能する知見を与えてくれました。
たとえば「相手の感情は否定しない」というちょっとしたことも意識してコミュニケーションをとれば、理不尽なクレームに対してもフラットに対応できると思います。

こうやって自分が別途考えていたことと繋がったりするのが読書のおもしろいところでもあります。そうやって他者の思考を紡いで自分の思考を作っていくんだろうと。

過去記事と2009年の新型インフルエンザパニック

下記の過去記事を拾っていて、そういえば岩田健太郎さんの言葉や本を読むようになったのは、2009年の新型インフルエンザのパニックがきっかけだったことを思い出しました。あの時の土曜日の小児科当番医は行列と戦場でした。akizukid.hatenablog.com
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