『監獄ラッパー B.I.G.JOE』を読了。おもしろかった。
ふと、オーストラリアの刑務所で*1『7つの習慣』の第一の習慣を実践していたんだなと感じました。次のような箇所。
世のなか「一巻の終わり」なんてないんだ。これで終わりだと自分でピリオドを打てば、そこで終わりだし、このままで終わってたまるかと思えば、またおのずと旅は始まる。
オーストラリアの刑務所に入れられるという経験を「終わり」だと思うか、そこから奮起するか、という態度は主体的に選択できるし、B.I.G.JOEさんはそれを選んだわけです。その姿勢がこの本全体を貫いている。刑務所に入れられたという過去は変えられない。できることは今、この状況で自分がコントロールできることをしっかりやること。
そして、一人で考えることがB.I.G.JOEを作る。
場所が場所だけに1人で考えることがいろいろと多かった。
最近考えていることは、一人の時間とその過ごし方が決定的に重要だということです。
ちょっとずれる気がしますが、ボビー・フィッシャーも一人でチェスを考える時間を多く作った人でした。将棋の渡辺明さんも、基本は一人で駒を並べることを重視したコメントをされていました。棋士仲間との勉強会は主ではないということでしょう。
刑務所に入るということは、一人で考える時間がたくさんあるという意味である種恵まれているのかもしれません。普通にシャバで暮らしていれば、なかなか一人の時間を作ることは難しかったりします。堀江貴文さんや佐藤優さんは、たくさん読書をしたとのこと。その一人の時間の使い方が現在の活動の土台になっていると思います。
一人の時間としては、私は不眠の時間を活用します。深夜に目が覚めてそのまま眠れなくなることがよくあります。しばらく布団の中で煩悶したら、えいやと起きてしまいます。読書、アナログでノートに書く、そしてMacBook Airを起動して文章を書く。牛乳を温めて飲んだり、今は早めの朝食を簡単に摂っています。ブログを投稿するのもほとんどがこの不眠一人時間です。予約投稿機能を使っていますが。そう、注意事項としては、いざ記事が完成してブログに投稿する時までMacBook Airをインターネットに繋げないようにしています。ネットに繋がるとついつい時間潰しをしてしまうからです。TumblrとかTwitterとか。眠る時は電源をオフにしているスマホもすぐにはオンにしないようにしています。それが4-hours writingと呼んでいる時間です。
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*1:ジェイルという言い方はどこか刑務所をギャングスター的に美化している言い方に感じて好きではない