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和田秀樹さんは私にとって最初のライフハッカーかもしれない〜『受験勉強は役に立つ』を読了

和田秀樹『受験勉強は役に立つ』を読了。Kindle版。199円、安い。

ノウハウ学力=ライフハック力だと思いました。
和田秀樹さんの本を読んだのは高校受験の時なので1989年だと思います。今思えば私にとって最初のライフハッカーですね。受験生男子の性欲の処理の仕方まで書いてあったんですから、ラディカルでした。なぜ色んなライフハッカーが受験勉強に関するライフハックに手を出さないかと考えましたが、和田秀樹さんがいるからかもしれません。本物は自らライフハッカーなど名乗りません。
もう四半世紀経ちますが、言っていることにブレがありませんね。「数学は暗記」というのは確かに誤解されそうですが、よく読めばなるほどと思えます。自分は数学と将棋の類似点として理解しました。定石をたくさん覚えることで将棋は強くなります。定石を実践で使えるようになるものです。同じように数学も定石を暗記することで試験で使えるようになるのでしょう。
こういったノウハウ学力を受験勉強によって身につければ、それが社会に出てからも役に立つ、というのが和田さんの主張です。受験勉強は役に立たないという論の多くが勉強した内容が役に立たないというコンテンツ主義に立っている。そこを分けないといけない、ということです。ノウハウ学力とコンテンツ学力は違うんですね。そこを分けないと議論になりません。本書では、第一次安倍内閣の教育基本法の改正について批判的に書かれていますが、第二次安倍内閣でもたいして変化していないでしょう。要するにコンテンツに焦点を当てている。教育のコンテンツを押しつけようとしている野暮なやり方です。

ちょっと話がそれますが、Kindleは後からこういったブログ記事を書くのにも便利ですね。気になった箇所をハイライトしておけば、後から簡単にポイントを読み返すことができます。
誤字があっても、「コンテンツのエラー報告」で簡単に知らせることができます。

物量主義の根性論や、完璧主義はメンタルヘルス上もよくない。(1121)

なんでもかんでも要領だというつもりはないが、努力の方向性を考えることは重要である。(1130)

こういう考え方は、ライフハックに特徴的なものですね。私は大学受験に苦労して三年間かかってしまったのですが、そのことで自然とライフハック的な考え方が身についたような気もします。二年間はおそらく「努力の方向性」が間違っていた。ベクトルがずれているといくら努力しても目的地にはたどり着けないわけです。

巻末のリストから、谷川浩司さんの『集中力』を読みました。これもKindle版があったので、和田さんの本を読み終えたらすぐに購入して読み始めることができました。繋がる読書。

受験勉強は役に立つ (朝日新書)

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