野口晴巳『能率手帳の流儀』を読んだよ〜3回目くらい

来年2015年の手帳は選びましたか?
野口晴巳さんの『能率手帳の流儀』を読みました。3回目くらいでしょうか。年末になると読み返したくなります。
読む度に発見があります。
実際、手帳はここ3年は能率手帳ではなく、ほぼ日手帳WEEKSを使っています。しかし、レフト式のフォーマットはほぼ日手帳WEEKSも能率手帳に通じています。よって、本書に書いてあることはほぼ日手帳WEEKSユーザーの自分にも活用できます。

野口式手帳術

手帳の機能は、「書く」「振り返る」「考える」という3点セットですね。
情報を蓄積して後で再利用する、という目的では検索できるデジタルツールの方がいいに決まっています。Evernoteなどを使うといいですよね。
手書きでアナログな手帳を使う理由は、書きながら考えること、読み返して再度考えることにあると思います。繰り返し考えることで考え方などが自分の脳にインストールされて、真に自分のものとなり、使える知識になる気がします。手帳はそのためのツールです。

スキマ時間に手帳を開くこと。

単身赴任で一人の時間が増えた。考える時間。手帳に書き込む量が増えた。

  • 考える=手帳に書き込む

大きな目標を設定してもその通りにはいかない、という話は、クリック・モーメントやプランBに繋がりますね。
大事なのは、達成すべきゴールとしての目標ではなく、方向性を定めるベクトルとしてのキャリアプランのような気がします。
キャリアも偶然によって作られることがほとんです。成功もランダム。

手書きで成長する。
手書きの効用についての研究とかってないのかな?

物理的に限られた手帳のスペースに書くことで、重点化力が鍛えられる。
俳句や短歌、将棋のように制限されたルールの中でのクリエイティビティ。
キーワード、短い文章
本質を短い文章で示す訓練になる。
自分の場合、ほぼ日手帳WEEKSのメモ欄は一年間で使い切るくらいでちょうどいい。比べて能率手帳はメモ欄が少ない。
名詞で書けばいい。

手帳は振り返りのためのツール
去年の手帳の今週を読み返すと参考になることも多い。

通勤途中で思い付いたら立ち止まって手帳にメモする。
立ち止まる、ということが大事。現代人はなかなか立ち止まらない。

この辺から、どんどん読んでメモしなくなっています。

親の焦りは禁物

野口さんは大学浪人を二浪されたそうです。私も二浪しています。そうなれば、子どもにも偉そうなことは言えません。
最近、子どもが宿題をしないとか、そういうことに口出ししない方がいいのかなあと考えています。口出ししないのは、本当に難しい。ついつい焦ってしまいます。そこをグッとこらえて子どもに任せるべきなのかもしれません。

徹底的な準備をして会議に臨むことが重要

万全の準備をして会議に臨め。この話は、ちょうど読み始めた鳥原隆志さんの『インバスケット式「根回し」仕事術』に通じますね。
自分の意見を通そうと思ったら、万全の準備をして、会議で通せ。この「万全の準備」がいわゆる「根回し」になります。自分の今の仕事でも、自分はさほど会議に出席しませんが「根回し」の重要性は少しずつ大きくなっている気がします。係員の時は、自分の意見を主張しておけば済みましたが、係長になった今は正しい意見だけでは仕事が前に進まないのは日々実感しています。同僚、上司、部下の感情を考慮したEQ的な考え方で「根回し」を行うことが確かに重要になってきています。
たとえば難しい人を説得しなければならない時、徹底的に準備をして、想定問答を作り、台詞までWordに作っておき、それを見ながら電話します。場合によっては、相手先まで足を運ぶ。そうやって100の準備をして、実際に使うのは10くらいですが、しかし、10の準備ではそれでは対応できないことが多くて失敗します。やはり100準備することは無駄のように思えて、時には必要です。おそらくナポレオンが綿密なアクションプランを作ったのも同じようなことだと思います。
若い時は、根回しって無駄だなと思っていました。若い時は、自分中心の世界なんですよね。仕事でも人の感情は重要です。感情的に納得しないと結局みんな動いてくれません。そのためには、世界観を自分中心から多元的世界観に変える必要があります。わかりやすく言うと、Twitterは各自のタイムラインが違うという話です。議論するためには、相手の内在的論理を把握しないといけません。それって面倒くさいです。

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能率手帳の流儀

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