引越とセックス

この家に来て初めて、セックスしたいって思ったよ。
たぶん、生活に慣れたんだ。
でも、彼女は疲れて眠ってる。
だから僕は1階に下りて台所でミルク入りコーヒーを温める。
そして、ノートを広げて今の気持ちを書きつける。
それで性欲は無くならないけれど、一つの作品ができあがるんだ。
ちょうどその時、彼女が目を覚まして下りて来たんだ。
洗濯機の予約をセットしている。
僕はしたいって気持ちを書いたノートを彼女に見せた。
彼女は笑って、わかった、そのうちね、と言った。
それで今夜は終わるんだ。