やましたひでこ『モノも気持ちも溜め込まない! 夫婦の断捨離』を読んだよ

断捨離の「夫婦」バージョン。単純に離婚を勧めているわけではありません。夫婦関係を見なおしてみよう。関係を変えるために自分の行動を変えてみよう。という本でした。
『七つの習慣』の「インサイド・アウト」みたいですね。

ここでの断捨離は、捨てることが目的ではありません。自分がハッピーになるための方法です。自分のことをわかって欲しい、という自分をまず手放すという断捨離。先に相手のことをわかろうとする姿勢。
人間というのは、生存欲求以上に承認欲求が強い生き物という話。だから、先に相手のことをわかる。そのことが自分をわかってもらえることに返ってくる。

家庭は安らぎの場所、という思い込み。それがかえって心を辛くする。家庭はせめぎあいの場。夫婦間でもパワーゲームがある。しかし、そこでいかに関係性を作ってうまくやっていく知恵が活きてくる。

インサイド・アウトに戻ると、一番いいのが自分がごきげんで過ごすこと、とやましたさんは言います。それによって悪循環を招かない。道具もお金も要らず、今すぐにできる。自分がごきげんでいるとその気分が他の家族にも影響を与える。そういう好循環が望めます。
他人を変えようとするのではなく、まず自分が変わること。それがハッピーになるための一番楽な方法なのかもしれません。

洋服には食べ物と同じで旬がある、ということ。洋服は腐らないためについついシーズンを越えてもとっておくことがありますが、やはり旬が過ぎた服はどうしても着ることができない。それを防ぐためには、旬が無いスタンダードな洋服を選ぶことでしょうか。
私は、服を選ぶことがストレスになります。そこで同じ服、同じ組み合わせを数年間続けることが多くなっています。写真を見ても一見いつの年かわからない。それでいいと考えています。

収納について、クローゼットや押入れなど「見えない収納」は7割に抑える。食器棚や本棚など「見える収納」は5割。飾り棚など「見せる収納」は1割。これは頭に入れておいていいルール。

モノを手放すということは、過去を捨てて「今」を生きる練習になります。今、自分に何が重要か、そのモノは今の自分に必要か、そういう視点で考えると良さそうです。もし将来必要になった時に簡単に手に入れることができる本やCDなどはとりあえず手放してしまっても問題ないでしょうね。

モノやスペースに余裕があると、心にも余裕が出てくる気がします。ハッピーな気持ちのためにも断捨離は有効かもしれません。私の場合、その断捨離の方向性を彼女*1と共有できています。それはハッピーなことです。

モノも気持ちも溜め込まない!  夫婦の断捨離

モノも気持ちも溜め込まない! 夫婦の断捨離

*1:最近、妻を「彼女」と書く試みを続けています。