石原慎太郎「太陽の季節」を読んでみた

今まで四十歳近くになるまで石原慎太郎さんの「太陽の季節」を読んだことが無かった。それで石原慎太郎さんを馬鹿にしていた。
今回、サブカルチャーのテレビ番組で取り上げられたことをきっかけに読み始めた。幻冬舎から2002年に新しく単行本として出ていた。発行者は見城徹さん。

最初の5頁、よかった。勃起した陰茎を障子に突き立てることばかり取り上げられるが、それはフェアではない。ほんの些事。というかそういう描写はその箇所くらいしかない。その他は普通に文学していた。ラストは、信長かよ、とつっこんだ。そして、「太陽の季節」は何とか読み通したが、その次の短編で挫折した。時代の問題のような気がします。自分には必要の無い言葉。普通の小説。

太陽の季節

太陽の季節