読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

島津清彦『仕事に活きる禅の言葉』が意外とよかった

Kindleで購入。
自分のビジネス上の成功の自慢が散りばめられたビジネス書です。「禅トレプレナー」という肩書もなんだか怪しい。正直、あまり期待せずに読んでみました。それでも、読み進めると、意外とよいじゃん、と思いました。禅の言葉がたしかに仕事に使えます。短いのでキーワードとして覚えやすい、唱えやすい。仕事の合間にちょくちょく読み返すのにも向いている気がしました。Kindleなのでかさばりません。Paperwhiteが手元になくても、Androidスマホでも読むことが可能です。うん、Androidスマホでちょこっと読むのによさそうです。仕事のスキマ時間にちょっと自分を振り返るのに禅語を利用すると新しい発見があるかもしれません。

http://instagram.com/p/h222qTBWhh/
冬灯籠のページェントというイベント。まだ人出も少ない。いい感じ♪


NBAの監督フィル・ジャクソンがzenに傾倒していた、という話は気になりました。その方面の他の書籍を探しみたいところです

挨拶は先制攻撃

部下のその日の状態を確認するためにリーダーの方から積極的に自分から挨拶をした方がいい、というのは納得です。挨拶は礼儀の意味ではなく、部下の調子を確認する機能があるわけです。いつもと同じように挨拶をした時にその返しの調子がちょっと暗い時には体調が悪いのか、悩み事があるのか。
苦手な人に対しても先に挨拶すれば主導権を握ることができます。先制攻撃です。

今、ここに集中する

フィル・ジャクソンは、勝ち負けにこだわらずに一瞬一瞬に集中できれば得てしてうまくいく、という意味のことを言っているようです。ソチオリンピックで結果を出した選手を見ても勝ち負けを突き抜けた先に集中することで結果が出せているように感じました。日々是好日。そして稲盛和夫さんは長期の経営計画を立てたことがないとのこと。本当でしょうか?そうであれば、自分も人生の目標が持てずに悩むこともないと思うことができます。前後裁断して、今ここに集中してやるべきことをやること。その姿勢が自然に結果をもたらしてくれるわけです。自分が二浪までして苦労した大学受験もその姿勢ができて初めて結果が出た気がします。就職活動も同様でした。

捨てること

不要な書類、情報を定期的に捨てること。そうすることでスペースを作り、そこに新しい情報が入ってくる。心に関しても同様のことが言えそうです。執着を捨てることで、心の空いたスペースに新しい思考が入ってくる。新しい可能性も入ってくるわけです。

平常心→マッチョになること

平常心ということで最近私が考えているのは、マッチョであること、です。マッチョといっても筋肉むきむきの体のマッチョではありません。精神的なタフさのことです。よく読み返すのが下記↓記事です。
不運と理不尽に襲われたとき、うまく切り抜ける人と、逃げ切れずに酷い目に会う人の違い - 分裂勘違い君劇場

マッチョであれば、平常心を保つことができます。最近見た中では、「進撃の巨人」のリヴァイ兵長などはマッチョでしょう。わかります、部下を怒鳴りまくったり、権力で抑えつけたりする人間は実はマッチョではありません。すぐ怒る人間は、まあ弱い犬と同じです。だから、上司に怒鳴られても、罵られても、そのこと自体気にする必要はありません。もちろん内容についてはちゃんと自分で咀嚼して理解する必要はあるでしょうが。
クレーム対応でも相手の口調を気にしないように平常心を保てるかが一つの技術になります。クレームの内容が重要であって、相手のやくざ口調はどうでもいい問題です。とはいえ、電話口で突然怒鳴られたら、平常心はなかなか保てないでしょうけどね。最近、そんなことがありました。それなりの地位がある人なのに、電話でいきなり怒鳴りつけてくるのは、その人が何か別の問題を抱えているんだろうなと想像できてむしゃくしゃした気持ちを平常心に戻すのに2日ほどかかりました。マッチョな人はそこが早いんでしょう。そして、死なない。

喫茶去

本書の意味で合っているのかどうかいまいち釈然としない点はあります。それはともかく、何かを食べたり飲んだりする時は他のことをせずに味わうことは大事だと感じています。つい、ネットサーフィンしながらカロリーメイトで昼食を済ませてしまったりしがちです。

覚悟が人を動かす

NHK大河ドラマ軍師官兵衛』をちゃんと見ていません。たまたま再放送で見た「命がけの宴」がよい回でした。秀吉が信長の命に背いて覚悟を決めて腹の中をさらけ出すように命がけでどんちゃん騒ぎをやる。まあ、身も心も差し出してどうとでもしてくれと覚悟して臨むことが必要な時もあるのでしょう。難しい局面でそれが求められます。捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。そして、覚悟は本人だけではなく周囲の人にも影響を与えます。

身心脱落〜ready for anything

覚悟を決める場面はそれほど多くないでしょう。そこで身心脱落です。これは日常的に機能する禅語だと思います。悪質なクレームに対応する時、理不尽な叱責を上司から受けている時、そういう時に身心脱落という言葉を思い出すとよさそうです。自分がロボットになったつもりで心をからっぽにしたらいいと島津さんは書かれています。これは、私がしつこく繰り返す夏目漱石草枕』の「非人情」に通じる姿勢でしょう。非人情で心がからっぽになれば、クレームや叱責に対して心にダメージを負わずに済みます。心が大丈夫であれば、クレームや叱責の中から、合理的に自分にとって機能する言葉のみを抽出して今後に活かすことができます。上の「平常心」あたりと繋がる「身心脱落」です。

仕事に活きる禅の言葉

仕事に活きる禅の言葉