「もてない男」ではありません、「もたない男」。漫画家の中崎タツヤさんの本です。エッセイ、整理術?
いやもう整理術を突き抜けています。モノを捨てる、ということの哲学的エッセイとでも言えばいいでしょうか。
断捨離の極北
ゆるりまいさんの男バージョンみたいなつもりで読みました。ゆるりさんには残っていたおしゃれ要素が皆無。笑える。しかし、少し読むと仕事場の話だとわかりました。そう考えると家族と一緒に住んでいる家をあの姿にしているゆるりさんの方がより恐ろしい気がします。この辺の性癖を元にスティーブン・キングが小説化してはどうでしょうか。
わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります
- 作者: ゆるりまい
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2013/02/28
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
仕事の資料を捨てる
- 昔の仕事資料を捨てた
- 自分のもつイメージだけでいこう
- 手間をかけて作った資料のデータベースも結局使わなかった
自分の仕事ではこうはいきませんが、溜めた資料を使わないことはほとんどです。よって、資料収集方法は簡単にしておく必要がありますね。使わない可能性が高い資料収集に手間と時間をかけてはいけません。たとえばEvernoteにクリップした資料も必ず目を通して自分のコメントを加えたりして、そうすることでインプットしないと意味がない気がします。
仕事の直接的な資料だとEvernoteに取り込むわけにはいきませんので、DocuWorksでスキャンしています。それもとにかくスキャンして紙を捨てることだけやっておけばいいかもしれません。
引越は楽
- モノを捨てても記憶は残る
- 人生の記録は後から捏造する
この感覚は漫画家らしいと感じました。自分も自分の記憶を信用していません。都合のよい捏造がかなり混じっていると思います。また、それでいいんだと思います。たとえ日記を残しておいたとしても、記述は偏向しているはずです。真実なんてありません。捏造すればいいんですよ。
引越が楽、というのは自由の感覚が得られて素晴らしいですよね。自分も少なくとも私物はどんどん捨てていこうと思います。最近実践しているのは、スマホで撮影して捨てる、という方法。これだと結構思い切って捨てることができますね。
- 作者: 中崎タツヤ
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2010/11/27
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 63回
- この商品を含むブログ (32件) を見る