これはKindleではなく、図書館で借りました。Kindle版ありますが、単行本とほぼ同じ価格というのが何ででしょうね?もったいない。
以下は自分が読みながら考えたことです。本の内容については当然ですが各自で読んでもらうのが一番です。
苦手なことをしてはいけない
ライフネット生命の出口治明さんも『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』で「攻めが得意な人は攻めを、守りが得意な人は守りを極めればいい」と書いています(866)。苦手なことは組織においては得意な誰かに任せるべきです。出口さんがよく使われる言葉では「ダイバーシティ」です。要するに人材の多様性。多様性はあっても人事がそれを活かせるような仕組みになっていない。
部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (角川書店単行本)
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2013/11/25
- メディア: Kindle版
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ただし、大学受験などは人に任せられないので、自分で全体的なデザイン、得点プランを考える必要があります。その領域になると和田英樹さんの本、『受験勉強は役に立つ』などが参考になりそうです。
- 作者: 和田秀樹
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: Kindle版
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conect dots〜とにかく点をうて
中竹さんが、人それぞれのスタイルがあるという話で、スキルは「点」、スタイルは「線」と説明しています(100頁)。そこで思い出したのが、有名なスティーブ・ジョブズのスピーチです。
スティーブ・ジョブス スタンフォード大学卒業式辞 日本語字幕版 - YouTube
ジョブズも点と線の話をしました。私の理解では、できることは点を打つことだけ、後から振り返って初めて点が繋がって線になる、というものです。となれば、スタイルという線はそれを目指すものではないのかもしれません。曖昧なまま点をつけていく。それが後から振り返ると繋がっている。ジョブズの何年も前にコーネリアスが歌っていましたね。自分の人生を振り返っても、線は後から繋がった気がします。やってきたのはとにかく点をうつこと。その時、その時を自分の限界のままにやってきた結果繋がってきた人生です。
どんな目標を設定するか
数字の目標ではなく、ワクワクする目標を設定する。なるほど。ワクワクできることでコミット感が違ってくる。当事者意識が高まるということだろう。これはビジョンというイメージのような気がしました。私も自分の仕事において魅力的なビジョンを提示できるでしょうか?
ビジョンが無くてもやれている今はいったい何が自分のモチベーションになっているかというと、仕事をこなすこと自体がおもしろいんだと思います。色んな問題を解決するのがおもしろい。ベジータを倒したらフリーザが来るのがワクワクするんだと思います。
ビジョンというのはベクトルでいいかもしれません。自分が向かっている方向性が間違っていなければよしと。
部下を常に観察すべし
リーダーはたとえば自分がプレイングマネージャーで忙しかったとしても部下はきちんと見ないといけない。組織としての評価とは別の評価をして部下にフィードバックする必要がある。極端な話、上司に見てもらっていると思えるだけで十分な場合もあるだろう。ちょっとした声かけがモチベーションに大きな効果を与えることもある。たとえば机の上に置いているスマホ、ちょっとした私物などにツッコミを入れる感覚で話しかける程度でもいいと思います。
自分の仕事が忙しくなるとついつい周囲に目が届かなくなりますね。反省。
自分の案をもって質問する
オープンクエスチョンはなし、相談するなら選択肢を持ってこい、と中竹さんも書いていました。これは先日、出口さんの本についてのブログでも書きました。
係長の勉強〜出口治明『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』 - シリアルポップな日々
これだけみんなが言うのであれば、ある程度真実と言えそうです。要するに自分で一度考えてから、どうしてもわからなかったり補完したい時に質問するべきなんでしょう。自律的に動ける人材を育てることを意識しないといけません。今はGoogleがあります。キーワードを検索して上位に表示されたサイトをいくつか見てみると勘所はつかめます。それから質問するだけでも吸収率が違ってきます。そうした基本を初任者研修で教えるべきではないかと考えています。
先手をうって挨拶する
挨拶を先にしようと。私もそう思います。しかし、悪の仕事術的には相手より優位な立場に立つために先に挨拶する方がいいと思うのです。それは油断しないということです。先制攻撃。応用編として、たとえば苦手な人がいたとすると向こうから電話がかかってくる前にこちらから相手の席に足を運ぶとか。そうすることで機先を制することができます。
レトリック、つまり言葉が大事ということです。リーダーにはそれぞれのスタイルがあっていいのですが、いずれにしても自分が使う言葉は意識して選択した方がいいようです。常に考え続けることですね。
- 作者: 中竹竜二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/08/22
- メディア: 単行本
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