映画「ぐるりのこと。」を見た。
リリー・フランキー×木村多江。
ドラマを追いかけるほどではないものの、「白い巨塔」以来の木村多江ファンである私は今までこの作品を避けていました。
妻がDVDを借りてきたので見ました。
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見終わった感想、、、よかったです。
決して明るい話ではないながら、見終わった後に残る感じは非常によい、という映画でした。
意外とポジティブな心持ちになれます。
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夫婦の関係とかお寺とか、夏目漱石の「門」に似ているかなあと思いました。
身も蓋もない裁判シーンを見ていると、「片付くことなんて何もないんだ」という気になります。
よく考えると似てないかな。
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リリーさんの自然な下ネタもよかった。
素のリリー・フランキーじゃないかと思わせる。
これは演技だろうか?
だとすれば、素人にありがちな「演技しすぎ」が全くなくてすごい役者だと思った。
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また、リリーさん演じる男が裁判所の渡り廊下?に「自分の場所」をみつける感じがぐっときた。よくわかります。
私も慣れない場所に放り込まれると自然と場所を確保しに入ります。
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茶道の場面だったり、リリーさんが画の道具を順番に並べていく場面だったりを見ていると、ある手順=型に従って何かをするという行為は精神衛生上よいことなんじゃないかと思いました。
イチローのルーチンなどを思い出しています。
このように、見終わった後からじわりじわりくる映画ですね。
まだしばらくはあれこれ「ぐるりのこと。」について考えてみたいと思います。
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