ぎゃるそん号が復活する日

ぎゃるそん号をついに修理に出した。
あ、ぎゃるそん号は僕は1995年の6月に購入したmiyataミヤタのクロスバイクで、当時サイクリング部に所属したのだ。
当時6万円くらいだったと思う。
購入したお店はサイクリング部がお世話になっていた自転車屋さんで、そこのおじさんは貧乏な僕ら学生のためにいつまでも支払いを待ってくれた。
卒業間際になってなんとか支払い終えた先輩もいるくらいだから、ひょっとしたら取りっぱぐれもあるかもしれない。
心配だ。まだ営業をしているだろうか。
というか母校にまだサイクリング部はあるのだろうか。
確か無くなったという噂を聞いた。
サイクリング部では、部室の机の上にノートが置いてあった。
部員はそのノートに他の部員への伝言や、暇な時の落書きや、見た映画の感想を書いて女子にアピールしたりしたもんだ。
そのノートはどこに行ったのだろうか。
1995年当時の風俗を知るのになかなか有用な資料になると思われるのだが。
というより、僕は僕が書いた文章を削除したいのだ。
恥ずかしい。
20歳の書いたものってなんて恥ずかしいんだろう。
だから、作家はデビュー作についてあまり語りたがらないし、ミッシェル・ガン・エレファントも「世界の終わり」をなかなかライブで歌わなかった。
でも、デビュー作が一番よかったりして悲しいね。
僕がサイクリング部のノートに1995年に書いたことはデビュー作ではないし、たぶんそんなにおもしろくない。
ノートが廃棄してあればいいのにな。
誰かこっそり引き取って、酒のつまみにしたりネット上にさらしたりしていたら嫌だなあ。

もうすぐ1万円以上の修理費用を費やしてぎゃるそん号が戻ってくる。
そうしたら僕は自転車通勤をして、妻はNちゃんとフリードに乗るのだ。
Kくんはバスで幼稚園に行っている。