冨島佑允『投資と金融がわかりたい人のためのファイナンス理論入門』が勉強になる本だった

いきなり本書を読んでもちんぷんかんぷんかもしれない。
本書は、元々、水瀬ケンイチさんや山崎元さんの本を読んでいて、実際につみたてNISAやiDeCoなどを実践している人が読むと、その理論的なところが深く理解できるようになっている。
自分にとっては、勉強になった。
理論的な知識を得ることで、投資に機能すると思う。


基本的な考えとして「投資対象をお金の流れ(キャッシュフロー)置き換えて考える。
そして、将来キャッシュフローの割引現在価値。
リスクは、将来キャッシュフローの不確実性の大きさになる。

社債については信用リスクを考慮する必要がある。
投資適格債。
人気のソフトバンクはどうか?

CAPMキャップエム
Capital Asset Pricing Model
資本資産価格モデル

借り入れを活用して投資資金を膨らませることをレバレッジと呼びます。

住宅ローンも、レバレッジを活用した不動産投資と言える。
問題は、集中投資になりすぎることだ。

標準偏差は、リターンのブレの大きさを計るために使う。
相関は、ExcelエクセルのCORREL関数を使って計算できる。

市場全体より高い投資パフォーマンスを長期にわたって実現できている(アクティブ)ファンドはほとんどないという実証研究

無リスク金利の値は、財務省ホームページの国債金利を用いることが多い。

過去のファンドの高いリターンが、今後の高いリターンの保証にならない。
証券アナリストは、年収が高く人件費がかさむうえに、プロの予測も外れることの方が多いという実情。
それらの現実から、インデックスファンドが相対的に有利となる。
また、アクティブファンドは、手数料が当然高くなる。
手数料は、確実なマイナスである。
山崎元さんなどの感覚を参考に自分が基準としているのは、0.5%である。
これより高い手数料をとるファンドは、選択肢から外す。
いわば足切り基準だ。

人間そのものが一種の資産と考えられ、たとえば公務員は格付けの高い債券に似た性質を持っている。
年収500万円のサラリーマンは、5%の運用と考えると、人的資産が約1億円あるということになる。
つまり、普通の人にとっては、投資するより働いて稼ぐのが圧倒的に有利。

仕組みが理解できない複雑な商品に投資するのはお勧めできない。
これは、山崎元さんも、ウォーレン・バフェットも同じようなことを言っている。
理解できる金融商品に投資するのが、投資の基本だと思う。

起こり得るできごとと確率が事前にわかっちる場合は「リスク」、わかっていない場合は「不確実性」。
この話は、東京電力の幹部の裁判を思い出させる。

どんな資産クラスもリターンの分布は釣り鐘型、いわゆる正規分布になる。
正規分布では、リターンが標準偏差以内におさまる確率は約68%になる。
ちなみに標準偏差の2倍まで広げると、全体の約95%をカバーする。
水瀬ケンイチさんなどは、この2標準偏差を使っているようだ。
これって、昔集めていたり、テーブルトークRPGで使っていた20面体サイコロで、1が出ない確率とイメージできる。

めったに起こらないけれども起こると大変な非常事態、いわばブラックスワンに備えるのはValue at Risk(VaR)というらしい。
東京電力福島原発事故をどうしても思い出す。
実際の金融市場におけるリターンの分布も、ファットテールといって、正規分布よりも裾が厚い=極端なリターンが発生しやすいことが知られている。

などなど、本書から学んだことや、それについて自分が考えたことを書いてみた。
こうやってブログにすることで、自分の武器として定着させる意味もある。
本当に使える知識は、自分の頭に叩き込んでおく必要がある。

かもめのジョナサン

リチャード・バックかもめのジョナサン』を読んだ。
初めて。
なるほど、こんな話だったのか。
想像と違った。
なんでも読んでみないとわからないな。
こういう、東洋的で、禅っぽくて、スティーブ・ジョブズが好きそうで、ジェダイヨーダで、抽象的な物語だとは予想していなかった。
いわゆる寓話というのかな。
まったく生き物としてのかもめの話ではなく、かもめの姿を借りた人間の話だった。
1970年代ということで、時代背景を見ると納得しやすい。
しかし、2019年に読むことで色々と読み方はある。

ジョナサンには、『進撃の巨人』のエレン・イェーガーに接続する、自由への狂気を感じた。
若い時に読めば、またその辺りに惹かれたかもしれない。
なんでも安倍政権のせいにする人たちが読めば、安倍政権を批判する書として読むことができそうだ。
読み方も自由である。
まあ、安倍政権を批判する人の多くが、何かに縛られていて自分でそれに気付いていないだけの不自由な人たちに見えるけどね。
そんなかわいそうな人たちのことは、どうでもいい。
自分の自由を追求すればいい、というメッセージもジョナサンから感じる。
先達はあらまほし。
しばらく色々と考える素材になりそうだ。

かもめのジョナサン 完成版 (新潮文庫)

かもめのジョナサン 完成版 (新潮文庫)

nanacoをセブンイレブンで使うとその場でズバッとキャッシュレス還元されるようだ

消費税が増税となり、セブンイレブンnanacoを使った。
レシートを見ると「キャッシュレス還元額」の表示があり、2%分支払いからマイナスされていた。
あれ?
nanaco公式を見ると↓
www.nanaco-net.jp

④還元のタイミング ご利用月の翌月15日にポイント還元します。

とあるじゃんね。
どういうことだ?
下の方に、

※セブン‐イレブン店舗での還元方法についてはこちらをご確認ください。

とあった。
リンクをクリックすると別のホームページが表示された。
どうやら、nanacoは株式会社セブン・カードサービスで会社が違うようだ。
普通の人は、セブンイレブンnanacoが別会社って思わないから、こういう情報提供だと混乱する。
だいたい、株式会社セブン-イレブン・ジャパンと正式社名に「ー」ハイフンが入るのも、いつもイライラする。
結局、nanacoセブン-イレブンで使うとその場で値引きだが、他店で使うと翌月15日にポイント還元されるということらしいのだ。
そのことは、ホームページではなく、Twitterで教えてもらった。
まったく情けない広報だ。

年々運動会がつらくなる

子どもの運動会だった。
年々、場所取りが厳しくなる。
知り合いに聞いたら、前日に1時間以上行列に並んでから、場所取りしたって。
アホらしい。
個人として、行列に並ばない人生をモットーにしているので、並んでまで場所取りする気はない。
しかも、最近のキャンプブームのせいで、運動会をキャンプと勘違いした保護者が多くて、でっかいテントが増えて、一家族辺りの占有スペースが増えている気がする。
そのうち、規制が入りそうな気もする。
何もかもアホらしい。
それらのスキマをなんとか見つけて、サンシェードを張る。
そこに荷物を置いたり、空き時間に休憩したり。
それでも丸一日、残暑の日差しを浴びて、疲労困憊。
翌朝は全身が筋肉痛。
これは、飛び入り参加した綱引きのせいだ。
44歳の体にこたえる。
年々、運動会がつらくなっている。
今年はTwitterパブリックビューイング形式の運動会が話題になっていた。
運動会も、変わっていくのだろう。
しかし、どうも団塊ジュニア世代って、変化による色んな恩恵を受けられないままに歳を重ねている気がする。
数が多いから仕方ないね。

MacBook Airが完全に充電できなくなったのでアウトメディアを試してみる

MacBook Airが完全に充電できなくなった。
ACアダプターとの接触の問題ではないかと思うが、新しく買い直すのももったいない気がする。
しばらく様子見かな。
これを契機にアウトメディアを試してみよう。
最近、子どもたちは毎日パソコンでYouTubeを見ていた。
ほとんど中毒のような感じだ。
ちょっと休んでもいいのではないか。
いわゆるアウトメディアだ。
YouTubeが無くても、他の何かをできればいい。

と考えていたが、小学一年生の次男が「でも、タブレットでもどうがみれるよね?」と気付いた。
なかなか、やるな。
仕方ないので、タブレットYouTube見せている。
以前、ダイソーで購入した読書台がタブレットスタンドとしても役に立っている。
ただ、タブレットNexusは、ペアレントコントロールが設定できない?ので困る。
親が監視しないと見過ぎてしまう。

ちなみに次のパソコンはWindowsに戻す予定だ。
Surfaceシリーズがいいかなと思っている。

村上世彰+西原理恵子『世界で一番カンタンな投資とお金の話』を読んだよ

村上世彰さんは、あの村上ファンドの人である。
西原理恵子さんが、村上さんに投資について教わるという本になっている。
対談形式の本、読みやすい、途中、西原さんのマンガも挿入される。
たしかに簡単なので、投資とはどういうものか、理解する助けになりそうだ。
具体的なアドバイスは、少ない。
村上さんは、日経225をおすすめ、その具体的な理由は不明。
なぜTOPIXではないのか、気になった。

村上さんは、子どもの時に親から100万円もらって、それで投資を始めたらしい。
投資エリート教育である。
西原さんも、本書の中で自分の息子、長男?にお金を渡して投資教育を始めている。
そうすることで、世の中のニュースなどに自然と興味が出てくるらしい、長男はCNNなんかを見るようになったと。
いいかもしれない。
たとえば、カブドットコム証券でもSBI証券でもいいから、口座を分ける機能があったらしい。
子ども専用口座だ。
特典とか要らない。
その口座に、ある程度の金額を入れて、運用は子どもに任せる、という形で投資教育ができたらいい。
教育費と思えば、損してもいいぐらいの金額で。
今は、ワンコインでも投資できるから、そんなに大きな金額は必要無いのだ。

本書を読むと、村上ファンドが主張していたことは、すべて正しかったと思える。
そのタイミングで関西電力の社長などが不適切な金銭を原発関係者から受け取っていたニュースが流れた。
テレビ局もいまだに古い慣習で仕事をしている。
村上ファンド、そしてホリエモンが、日本経済を変えるチャンスだったのに、検察がそれを潰した。
まあ、いいや。
村上さんは、自分の裁判を子どもに見せたらしい。
それは、西原さんも言っているが、すばらしい教育だと思う。

ギャンブルは、投資ではなく娯楽だ。
それは期待値の違いで説明できる。
株式投資は期待値が1を超えるので、ギャンブルではない。
ギャンブルは、手数料を取られてゼロサムゲーム以下なのだ。
宝くじは、競馬やパチンコよりひどい。
7割以上が取られてしまう。
なので、宝くじは娯楽なのだ。
宝くじを買って、当選番号が出るまでの間、色々妄想して楽しむという娯楽のための費用なのであって、投資ではない。
それを理解して宝くじを買っていればそれでいい。
「買わないという選択肢はないやろう。」という説得力ゼロのコピーを見ながら思った。
競馬について、山崎元さんも同じようなことを言っていた。
投資ではなく、娯楽として楽しむものなのだ。

村上さんは、もう十分な資産を持っているので、今はそれを寄付などで社会に還元することを実践しているらしい。
それは、西原さんのパートナーである高須克弥院長も同じだ。
そして、寄付は実は寄付する側のハッピーも高めるようなのだ。
自分もそのレベルになりたいね。

あと、他人にお金を貸す際の考え方も参考になった。
自分は、他人から借金を無心されることが無いのであれだが、いざという時のために、本書の心得を参考に、Google Keepにメモを残した。
後で使う可能性がある情報は、Google Keepに入れておかないとね。
たとえば、本書では、100万円借りてきたらその10分の1の10万円を貸すのではなく、あげなさい、とあった。
それは高須院長の考え方らしい。
借りる側も、1人で済ませるんじゃなくて、あと9人に頼んで回る努力を惜しんではいかんだろうと。
それはいいと思った。
自分の場合、原則は、他人に、仮に親であってもお金は貸さないと決めている。
その他、細かいルールを設定してGoogle Keepに残したが、それをブログに書いてオープンにすると、借りる側はそれを前提にするので、公表はしない。

投資やお金の基本について、色んな論点をカジュアルに学べるので、よい本だと思った。
実際に投資を始めるのであれば、山崎元さん、水瀬ケンイチさん、竹川美奈子さんなどの本をちゃんと読んだ方がいいよね。