切断する美学〜小学校の卒業式にて

飲み会の一次会の後、お店の外で二次会にも行かず、誰も言い出しっぺがいなくて、ダラダラしている時間が嫌いだから、さっさと帰ってしまう。一次会主義をとっている。

先日、長男の小学校卒業式があった。感動以上に苦行だと感じた。元々のタイムスケジュールだと10:00〜12:00なので、終了したのは13:15と1時間以上も時間が押した。原因は、話が長いからだ。話が長いのは、原稿を準備せずに、思い付きでしゃべるからだ。スピーチを準備せずに臨むのは、日本人の悪い癖ではないか。そして、式典などでの時間感覚が甘い。せっかくいい話をしても、長いとだらけて台無しになってしまう。これは教育の失敗だろう。スピーチの練習をしていない、教えていない。終わりが見えない話。終わらせる人がいない。ずるずるべったりの情緒の世界。豊洲新市場問題みたいな空気感。自分はシリアルポップでドライな世界の方がいい。感傷は一人で後でじっくり味わえばいい。
人生は実に厳しい。そして、式典すべて大嫌い。それが改めてわかった。
この怒りを、苛立ちを絶対にブログに書こうとメモして、それを元にこうして書いている。

今日は、職場で退職する人がいた。廊下で少し立ち話をした。ちょうど同じタイミングで今の部署に来たのだった。なぜ辞めるのか?、どこに行くのか?そんな話。それくらいさっぱりドライな別れが美しいと思っている。いつものようにフラットに、お疲れ様でした〜と帰る。それで終わり。翌日、姿は無いと。そういう感じがいい。自分は、自分の退職日でもそうやって職場を去りたい。気付いたら、いないよね、という風。

話も別れも飲み会も、物足りないくらいでばっさり切断できるか。そこに自分の美学はかかっている。

2度目の万年筆デビューしたよ〜パイロット・カクノ

底なし沼のように思えて、万年筆には手を出さないように生きてきた。しかし、ついに買ってしまった。
年度末のプレッシャー、持て余す中年の性欲、悩み多き子育て、その他諸々でメンタルが不安定となってしまい、その精神を維持するために万年筆を買ってガンガン手書きで言葉を書くことにしたのだ。この辺の論理はおかしいかもしれない。ただ、油性や水性ボールペンでの筆記に肉体的な限界を感じていたのは確かだ。万年筆ならサラサラ書けるのではないか、右手の腱鞘炎も緩和できるんじゃないか。

元々、トラベラーズノートの万年筆、正確にはブラスの万年筆を買うつもりだった。しかし、今まで万年筆を使っていない自分にはハードルが高いんじゃないか。また、発売日も3/24ということで、それまでメンタルがもたないのではないか。よし、とにかく文具のしんぷくへ行ってみようと考えた。

しんぷくにて。最初はパイロットのコクーンがいいんじゃないかと考えていた。インクの手に入りやすさなどを考えると、国産がいい。ラミーは外す。で、万年筆はショーケース内にある。やっぱり同じパイロットのキャップレスいいなあ。さすがに10,000円は高い。将来の候補ではある。コクーンは無かった。店員さんを呼んでコミュニケーションとるのもめんどくさい。だから、ショーケースの上に展示してあった。カクノを手に取った。横にはプレピーもあったが、以前使ったことがあった。新しいモノを試したい。カクノは1,000円、しかもおまけでマスキングテープが付いていた。それを持ってレジに。しんぷくだと普段でも割引で買える。2割引で結果、864円税込みとなった。

https://www.instagram.com/p/BR15JBSha-o/
#万年筆 デビュー。#PILOT #kakuno #kaküno カクノを買った。マスキングテープがおまけ。#カクノ
帰宅して早速、開封。初心者にも安心な説明書が付いている。それに従って、付属のインクカートリッジをセットした。少し待つ。インクが出ない。どれくらい待てばいいんだろう。イラチの自分には待ち時間が苛々する。やはり性格的に万年筆は合わないのかなあと思い始めて、しばらくしてようやくインクが出た。30分弱といったところか。

ノートに書いてみた。いいね。さらさら書ける。力がまったく要らない。これならたくさん書いても右手は疲労しなさそう。細字は意外と細かく書くことができる。
たくさん書いた。これ、ノートを大量に消費するなあ。困る。
まあ、その内ペースも落ち着くだろうし、ノートぐらいが増えても困らない。
不思議と万年筆で書くと自分の下手な字も味があるように見える。気分の問題か。
https://www.instagram.com/p/BR1_ApoBNgY/
#kaküno #kakuno #カクノ 楽しい。どんどん書ける。しかし、こうなるとノート消費量がやばくなる。しばらくしたら落ち着くかな。

ジブン手帳miniにも書いてみた。裏写りしない。いけるね。細字で結構細かく書くことができる。フリクションボールスリム0.38より細かく書ける感じだ。万年筆をメインのペンにできそう。
キャップを外して書くので、必然的に所作もゆっくりとなる。それがいい。精神を安定させることにつながる。書くことで。

過去記事を検索したら、10年前にプレピーで万年筆デビューしていた。今回は2回目ということになる。
プレピーは、しかし、いつしか使わなくなっていた。何でだろう?そこから先へ進むこともなかった。
今回のカクノはどうだろうか?

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読みながらたくさん書いて考えた本〜楠木建『好きなようにしてください』

素晴らしいタイトル。勇気が出るタイトル。書名でやられた。
前回一度ブログに書いた↓
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今回は、読了して書いている。読み終わるまで、1週間ほどかかった。時間がかかったのは、いちいちノートに言葉を書きながら読んだから。
ノートに書いたと言っても、抜書き、引用したわけじゃない。論文を書くわけじゃない。自分なりの言葉で、楠木さんの言葉を書いた。
書くことは考えることに繋がる。書きながら考えた。たくさん書いたので、ノートが数ページにわたってぎっしり言葉で埋まった。ノートは、学生時代に使いかけて空白がたくさん残っているA5サイズの手帳を使っている。それに行間を空けたりせずにびっしり言葉で埋めている。イメージの貼り込みもしている。シールや切り抜いた画像など。その隙間を言葉で埋める。アートを意識しているのではなく、その方が思考できるから。他人は読みにくいだろう。

それらを読み返すことはあまりない。書いた時点で考えて、自分の中に何かしらインストールされただろうから、それでいい。すべて忘れても構わない。なかなかすべて忘れるのは難しいので、何かしら残る、そして生きると思う。
ほとんどの言葉が、自分の仕事を再構築するのに機能した。そして、今の自分の今の仕事でいいと肯定された。肯定したのは自分。偉大なる肯定。ニーチェの運命愛のような気分だ。
文字通り「好きなように」してきた結果が、42歳で今の仕事の今のポジションにいる。それは、自分の性に合っていたのだろう。これからも、やむにやまれぬ心(『八重の桜』)が湧いてこない限りは、この仕事を淡々と続ける。そう腹を括った。
やむにやまれぬ心は、情熱とも、狂気とも言っていい。幕末の長州藩の「狂気」、その情熱。ずっと自分は「情熱大陸」に取材されるような情熱が無いことを苦にしていたが、そんなこと気にしなくていいとわかった。情熱は狂気と裏表。無いなら無いでいい。世の中に流通している言葉の多くは、情熱をもった人がある種の成功をおさめた結果、書籍などで流通しているものなので、偏っている。それに惑わされることはない。
そうここでも楠木さんの決め台詞「好きなようにしてください」なのだ。


ライフネット生命岩瀬大輔さんの言葉。やむにやまれぬ心が無ければ、現状維持で流れに流されていい。無理に転職したり、起業したり、カフェを開いたりする必要は無い。
本書には、小野光治さんの言葉で「余計なことを考えなくていいサラリーマンが性に合っている」という言葉があったが、自分もその通りだと思った。
仕事は勝手に降ってくるし、飽きない。異動による外発的な変化もある。自分は今の目の間の課題に集中すればいい。
今の仕事とポジションが天職だと思った。

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個人型確定拠出年金のIDおよび初期パスワードが届いたよ〜早速、運用商品の変更

iDeCoである。
個人型年金加入確認通知書が届いた翌日、SBI証券からIDおよび初期パスワードが届いた。
早速ログインして、パスワードを変更した。
それから掛金の配分割合を変更した。要するに、運用商品の変更。デフォルトでは、100%「スルガ確定拠出年金スーパー定期1年」になっている。
それを100%「DCニッセイ外国株式インデックス」へ変更した。似た商品に「DC外国株式インデックスファンド」があるので注意。後者は手数料が高い。
後は初回の掛金拠出予定日を待つのみ。
個人型確定拠出年金は100%「外国株式」だが、当然、NISAその他も含めてアセットアロケーションのバランスをとっていく。

個人型年金加入確認通知書や今回のID等の通知書類をどうしようかな。ファイルするのがベストかな。Evernoteに保存?

来年の年末調整が楽しみである。給与天引きなので、拠出した掛金分はあらかじめ記載されていると思われる。

ちなみに、個人型確定拠出年金の師匠は下記Amazonリンクの3名、三冊。山崎元竹川美奈子、大江英樹。それだけ読めば十分。
自分が何でDCニッセイ外国株式インデックスのみなのかも、3冊読めばわかる。説明がめんどくさい。

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はじめての確定拠出年金投資

はじめての確定拠出年金投資

確定拠出年金の教科書

確定拠出年金の教科書

個人型確定拠出年金の流れがわかりにくいことよ〜個人型年金加入確認通知書がようやく届いた

いわゆるiDeCo

SBI証券に資料請求したのが、昨年11/22
SBI証券から資料が届いたのが、11/28
翌11/29に職場に証明書依頼(たぶん自分の職場で一番乗りだったと思う)
12/2担当部署から証明書が返ってくる
同日、書類一式をSBI証券へ送付
12/12資料受取メールが届いた

・・・・・・・・・・

https://www.instagram.com/p/BRsnXz_BY11/
#iDeCo 書類が届いた。給与からもスタート2ヶ月分が天引き

年が開けて、3/16国民年金基金連合会から個人型年金加入確認通知書が届いた。
この間、3ヶ月。長かった。
で、通知書および手引きを読んだが、どこにもレコードキーパーからのIDおよびパスワードは記載されていない。どういうこと?
どうやら、そちらはまたSBI証券から送られてくるのかな?
わかりにくいなあ。

ID等が届いたら、選ぶ運用商品は決めている。

  • DCニッセイ外国株式インデックスファンド

まあ、これだよね。
理由を説明するのはめんどくさいから、調べてね。ちなみに私は、山崎元さんの本+水瀬ケンイチさんのブログでほとんど勉強している。
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確定拠出年金の教科書

確定拠出年金の教科書

上の空で生きている

あーしくじった。まただ。
仕事で愚痴ってしまった。落ち込んで帰宅した。
そんな時に限って、妻がパーマをかけていて、気付かない。さらに落ち込む。
要するに上の空。
人をろくに見ていない。観察できていない。
心が今・ここにいない。何か別の問題や心配事を考えている。
それじゃあ駄目だと思っている。ずっと、何年も思っている。そして、改善できない。もう無理だろうね。諦めるべきか。腹を括るか。

「愛する者と一緒にいて別のことを考える」はロラン・バルトだったか。

色々思うところをそのまま口に出してしまうのは悪い癖だ。その内、痛い目にあう予感がする。
先日、ボスから「君は正直なのがおもしろい」と言われたのは、やはり、自重しろという警告なのかもしれない。
愚痴や思ったことをぐっと飲み込むことを続けるとストレスがたまるのだろうか。

妻が髪型を変えたら気付く観察力はいつになったら得られるのだろうか。
それは日常的な生きる姿勢の問題。

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積木遊び

積木遊び

積木遊び

積木遊び

仕事に対する姿勢について〜自戒のために

仕事ではしゃべり過ぎないことを常に心掛ける。つまり、自分はしゃべり過ぎている。自分がしゃべるより、相手にしゃべらせた方が仕事はうまくいく。相手が持っている情報や感情をいかに聞き出すか。
いざ、しゃべる時は的確に急所を突くような発言をしなければいけない。一撃必殺。エッセンシャル思考で。

所作にも気をつける。キーボードを強く、大きな音を立てて叩いてはいけない。静かでゆったりとした所作がいい。クチャラーになっていないか気をつける。書類を投げない。冷蔵庫をバタンと閉めない。がさつな人間は、仕事もがさつだ。
腹を据える。大河ドラマ真田丸』で草刈正雄さんが演じる真田昌幸は素晴らしい。こんな係長にならなくてはいけない。

何も作業せずに考える。自分はしゃべらずに、相手に考えてしゃべらせる。係長は、そういった時間に耐えることができるようにならなければいけない。
定型的な仕事はどんどん部下に任せる。一方、組織の課題やトラブルを解決するのが自分の仕事だ。だから、残業はしない。通勤途中でも家に帰っても、仕事の課題やトラブルについて自然と考える。その中から思い付くことも多い。それをとりあえずEvernoteに投げておく。翌朝、チェックして、必要なアクションは即実行する。
ジブン手帳miniを開けば、自然と仕事のことを考える。左側のタスクリストには、今週の課題がキーワード的に書いてある。それを見ると自動機械が勝手に考えてくれる。機械なので悩むことはない。

そして、深く考える。熟考してからアクションを起こさなければいけない。脊髄反射からは早々に卒業しなければならない。
不惑を過ぎたしね。
「考えろ、どうすれば勝てるか、考えるんだ」(毛利勝永)これも『真田丸』より。

昨日もまた調子に乗ってしゃべりすぎた。いや、その前の打合せで沈黙を貫いたせいだ。我慢した結果、一気に口から言葉が噴出したようだ。
気をつけないと、背中から刺されるよね。

今日は、丸で『半沢直樹』のようなネチネチ攻撃に2回もやられた。怒ったら負けのゲームを電話で仕掛けられる。GRIT, GRIT, GRIT…と心で念仏のように唱えて耐えた。忍耐力を鍛える修行だと思う。ありがたい。日々、鍛えられ、どんどんマッチョにならざるをえない。ウィンプにならないように気をつけよう。ネチネチの仕事は保留した。保留して、自分の手元にボールを保持できる度量もあった方がいい。ボールをいくつ抱えることができるか。

明日の朝もまた、自分に与えられた仕事を自ら主体的に選び直す。そうやって、誰かや組織のために100%で働くこと。