仕事に対する姿勢について〜自戒のために

仕事ではしゃべり過ぎないことを常に心掛ける。つまり、自分はしゃべり過ぎている。自分がしゃべるより、相手にしゃべらせた方が仕事はうまくいく。相手が持っている情報や感情をいかに聞き出すか。
いざ、しゃべる時は的確に急所を突くような発言をしなければいけない。一撃必殺。エッセンシャル思考で。

所作にも気をつける。キーボードを強く、大きな音を立てて叩いてはいけない。静かでゆったりとした所作がいい。クチャラーになっていないか気をつける。書類を投げない。冷蔵庫をバタンと閉めない。がさつな人間は、仕事もがさつだ。
腹を据える。大河ドラマ真田丸』で草刈正雄さんが演じる真田昌幸は素晴らしい。こんな係長にならなくてはいけない。

何も作業せずに考える。自分はしゃべらずに、相手に考えてしゃべらせる。係長は、そういった時間に耐えることができるようにならなければいけない。
定型的な仕事はどんどん部下に任せる。一方、組織の課題やトラブルを解決するのが自分の仕事だ。だから、残業はしない。通勤途中でも家に帰っても、仕事の課題やトラブルについて自然と考える。その中から思い付くことも多い。それをとりあえずEvernoteに投げておく。翌朝、チェックして、必要なアクションは即実行する。
ジブン手帳miniを開けば、自然と仕事のことを考える。左側のタスクリストには、今週の課題がキーワード的に書いてある。それを見ると自動機械が勝手に考えてくれる。機械なので悩むことはない。

そして、深く考える。熟考してからアクションを起こさなければいけない。脊髄反射からは早々に卒業しなければならない。
不惑を過ぎたしね。
「考えろ、どうすれば勝てるか、考えるんだ」(毛利勝永)これも『真田丸』より。

昨日もまた調子に乗ってしゃべりすぎた。いや、その前の打合せで沈黙を貫いたせいだ。我慢した結果、一気に口から言葉が噴出したようだ。
気をつけないと、背中から刺されるよね。

今日は、丸で『半沢直樹』のようなネチネチ攻撃に2回もやられた。怒ったら負けのゲームを電話で仕掛けられる。GRIT, GRIT, GRIT…と心で念仏のように唱えて耐えた。忍耐力を鍛える修行だと思う。ありがたい。日々、鍛えられ、どんどんマッチョにならざるをえない。ウィンプにならないように気をつけよう。ネチネチの仕事は保留した。保留して、自分の手元にボールを保持できる度量もあった方がいい。ボールをいくつ抱えることができるか。

明日の朝もまた、自分に与えられた仕事を自ら主体的に選び直す。そうやって、誰かや組織のために100%で働くこと。

楠木建『好きなようにしてください』を読みながら考えている

自分の仕事の質は、他人が評価してくれるので自分でやる必要はない。思い悩む必要もない。とにかくガンガン書けばいい。
というのが『好きなようにしてください』の楠木建さんから学んだこと。
で、単行本なので、片手で開いて、両手でタッチタイピングはできない。本を開いて押さえるグッズもあるが、決定打に欠けて未だに買っていない。そこで片手で本を開いて、片手でノートに書いている。その方がいい。ノートは1994年のA5版の手帳を使っている。当時、使わなかった手帳にぎっしり言葉を詰めて書いている。言葉や貼り込みがぎっしり詰まったノートはアートっぽくなる。それを自分なりにやっている。
そのノートに、楠木建さんの言葉を片手で見ながら、自分なりに変化をつけて書いている。引用はおもしろくない。自分の変化を加えることで、真に自分のものとなり、その言葉を使えるようになる。それが読書によるインストール。ただ読み通すより、手書きで言葉を書いた方がインストールされやすいだろう。

「具体と抽象の往復運動」という言葉もクリップした。それを脳内でしつこくやること。すぐに選ぼうとしないこと。たとえば仕事でも徹底的に現実と理論を往復して考える。決断は、期限ぎりぎりまでしない。それは、元ニューヨーク市長のジュリアーニの言葉に学んだ。往復運動している際には検索しないこと。インターネットを使わないこと。自分の頭だけで考えること。最後は直観で選ぶ。私たちは、日常的に、呼吸をするように無数の判断を直観でしている。もっと自分の生きてきた経験に基づく直観を信用していい。読書もその直観のベースとなる。

ごまかさずに問題に向き合え、取り組め、考えろ、というのが楠木さんの基本だと思った。
真田丸』で毛利勝永が言った「考えろ、どうすれば勝てるか、考えるんだ」という台詞がある。自分の中では一番ぐっと来た台詞だ。
今の自分のポジションは、とにかく考えることが重要だ。思考の厚みが、打合せなどで圧倒的な力となる。その厚みで、自分より立場が上の上司やボスと対等にコミュニケーションできるようになる。考えるのが仕事なので、残業は少ない。帰宅後でもこうやって考えている。
割と「好きなようにしている」と思う。それで、一人のボスに「正直でおもしろい」と言われたが、それは暗に「少しは立場をわきまえて自重しろ」と言われたのかもしれない。しかし、私に「お茶コミ」は通用しない。「お茶コミ」というのは「お茶漬けコミュニケーション」の略だ。お茶漬けを出されたら帰らないといけない京都のコミュニケーションはあえて無視する。それをやってきた。まあ、それでも最近は沈黙を意識的に守ることも増えた。思ったことをそのまま口に出しても許されるのは35歳ぐらいまでではないか。基本は口を閉ざし、これだけは言わなければいけない、というエッセンシャル思考で一撃必殺の言葉を発することを狙うのが厄年を過ぎた中年男子のとるべき姿勢ではないか。

楠木さんの本はまだまだ途中だ。これくらい考える契機となるのだから、良い本だと思う。

映画『提報者』を見たよ〜韓国の「民心」怖い

韓国の「民心」って怖いよね。朴槿恵大統領弾劾に関する日経新聞の3/11記事を読んだタイミングで映画『提報者』を観た。
大統領府までテレビ局に圧力をかけてくるとは、まあフィクションだけどね。日本でも安倍政権がマスコミに圧力をかけているとか言われるけれど、本当かな?
「真実か国益か」韓国の場合、「民心」が後者を優先させることが多い気がする。それが怖い。
カントの「永遠平和のために」で、

戦時中にあっても、敵国の思考方法だけは信頼できる必要がある。

とあったが、とても韓国という国を信頼できない。永遠平和は構築できないんじゃないかと思う。しかし、そうなると敵対行為が絶滅させる戦争になってしまうので、そこはグッとこらえて踏みとどまる必要がある。否応なしに隣人なので付き合っていく必要がある。
もちろん程度の差こそあれ、日本にも「民心」はある。しかし、どうも韓国の方が過激だ。

黄禹錫ファン・ウソクのES細胞捏造事件を元にした映画。ファン・ウソクは未だに研究者としてやっているらしいね。しぶとい。韓国のアカデミズムってどうなっているんだろう?
映画は、アクションも無く財閥の黒幕もいないが、実にスリリングで見事だった。イケメンK-POPアイドルの殺し屋とか出てこないのも良かった。
臨床研究のリスク。そこに希望を見る患者たち。それは韓国だけの問題じゃない。
マウスの実験結果を「成果」としてアピールして予算を獲得しないといけない。マスコミは、あたかも新しい治療法がすぐにでも見つかるかのように書きたてる。

ラストが余計だった。もっと重たい余韻で終わらせて良かった。

とにかく韓国の「民心」について考えた映画だった。
ファン・ウソク問題については、色々と調べて他山の石としたらいいと思った。単純に好奇心もある。大統領府がここでも出てくる韓国の歪みはおもしろい。

提報者~ES細胞捏造事件~ [DVD]

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小さい書斎スペースを作ったよ〜プチ書斎でも自分の場所

妻の提案もあり、模様替えをして書斎スペースを作った。背の高い棚やワードローブを利用して、六畳間の一角を仕切った。その作業に丸一日費やした。まだまだ改善の余地あり。
https://www.instagram.com/p/BRNvmkPBSDg/
狭いけど、書斎スペースができてうれしいヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。

スペースは、狭いが快適。ここにいると、一人になれる。集中できる。
隣の部屋にいる下の子ども二人の気配は感じることができる。それでいて、うるさいのも気にならない。程よい距離感が作られる。
照明は、使っていなかったクリップ式のライトを上方の鴨居に挟んだ。間接照明っぽくなっている。個室カフェ?
前方と右は壁、左は棚でスペースを仕切っている。机は狭くてシンプルなスチール製。MacBook Airとコップとスマホで一杯になるぐらいの広さ。そのスペースの狭さを左の棚が補っている。棚にはいつも使うツールをオープンスペースに配置する。この棚の使い方はまだまだ工夫が必要だ。とりあえず手近な棚を何も置かないようにして、使ったツールを置いていく。すると一日で様々なツールが置かれた。読みかけの本、KindleNexus 7、ジブン手帳mini、ノート、測量野帳、チープカシオ、小さい財布などなど。毎日、たくさんのツールを使っていることがわかる。その数を減らすことも考えよう。

冬の寒さと夏の暑さ対策も必要だ。
入口の方、後方からファンヒーターを使う。仕切られたスペースなので、時々、換気することが必要だろう。

家族が寝ている深夜などは、無理に書斎スペースを使わずに、ダイニングテーブルを広く使えばいい。その辺りは融通を利かせる。

借金して家を建てなくても、無理してアーロンチェアを買わなくても、今既に持っているリソースで工夫すれば快適な環境をある程度は作ることができる。そして、このスペースにいれば、楽しくてお金も使わない。

書斎スペースで、本を読み、お酒を飲む。ブログを書く、言葉を書く。たくさん書く。4-hours writing を実践する。色々とできる。飽きたら、ポケモンGOを起動して近所を散歩しよう。すべてのベースがこの書斎となる。

akizukid.hatenablog.com

フォブコープのA7ノートカバーにラミーピコをセットしてみたよ〜ポケットノートセットとして

手元にフォブコープのA7ノートがある。ノートとビニール製のカバー。ほぼ日手帳のようなバタフライストッパー式のペンホルダーが付いている。そこにラミーピコを差してみた。ラミーピコ太郎、、、それはいいとして、長さはぴったり。ペンがノートの上下の端から飛び出さないのがいい。
また、ラミーピコにはクリップが無いので、すぐに落ちそうだが、意外と摩擦力で落ちない。
https://www.instagram.com/p/BQ95HymBzfX/
FOB COOPのA7ノートに #ラミーピコ をセット。ポケットに入れておくのにいい。#fobcoop #lamypico

ポケットノートセットとしては合格ラインだと思う。
中身のA7ノートは使い終わればどんどん替えていける。

いつもは測量野帳をジブン手帳miniに差して何でもメモしている。しかし、時々、もっと小さいポケットノートを携帯したくなる時がある。
その際には、このフォブコープ+ラミーピコのセットはいい。
ノートとペンが一体化しているのは、便利。

残念なのは、ラミーピコが決して書きやすいペンではないこと。
三菱鉛筆ジェットストリーム以降、油性ボールペンは滑らかさの時代になった。一度、その書き味に慣れると、もう今までの油性ボールペンには戻りたくない。ラミーピコは書き出しでインクが出なかったりする、古いタイプの油性インクなのだ。
いざという時、ポケットからさっとノート+ペンを取り出したはいいが、書けない。ということが多くて苛々させられる。
やはりボールペンは日本製がいいなと思う。

リフィルに互換性も無いので、他の滑らかボールペンの芯を入れるという使い方もできない。
その純正リフィルも手に入りにくい。

色々と欠点はあるが、ノートとペンの一体感はいいので、しばらくポケットに入れて使ってみようと思う。色々と試すのが楽しい。

LAMY ラミー ボールペン 油性 ピコ レッド L288RED 正規輸入品

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地元新聞を止めて、土曜日のみ日経新聞習慣を始めたよ

reading the news paper - Credit to https://homethods.com/

1月末で地元新聞をとるのを止めた。自分以外誰も読んでいないから。元々自分が新聞をとり始めたのではなかった。でも、月3,000円がもったいないから自分にプレッシャーかけて読んでいた。毎日、真剣に新聞を読むと時間がかかる。それが苦痛だった。何かそれっておかしくないか?
だから、新聞を止めた。

新聞止めても、何も困らなかった。月1度のマクドナルドのクーポンが手に入らなくなったくらいか。テレビ欄を見ることが無くなり、テレビを見る時間、録画する番組も減った気がする。見なければ、知らなければ惜しくも無い。

ふと土曜日に日経新聞を買ってみた。コンビニで160円。土曜日にはプラス1(日経PLUS1)という別冊が付いてくる。「かんたん美味」という連載を含めて、お得感あり。
読むと、今まで毎日、惰性で読んでいた地元新聞に比べて情報が濃い。1週間かけて何とか読んだ。色々言われても、今、世界を動かしているのは経済だよなあ。文学や哲学ではない。
毎週土曜日だけ買って、1週間かけて読むペースがちょうどいいと思った。
切り抜きも止めた。きりがないから。読む時に徹底的に頭にインプットすることを意識する。忘れても別に構わない。

読み終えた新聞は貯めておく。子どもの嘔吐時など、新聞紙は色んな用途がある。月に4〜5冊あれば十分。

もしもっとペースを上げる必要があれば、水曜日にでも買うようにすればいい。さらにペースが上がれば、その時初めて毎朝の配達を検討すればいい。新聞は毎朝配達してもらうものという常識を外してみれば、新聞も自由に読むことができると思った。

澤野雅樹『起死回生の読書!』を読んだよ

挑発的な本でした。読者を挑発している。読了後にさらに進む意欲が湧いてくる。
毎年、一度読むのと良い。

Evernoteにメモをとりながら読んだ。メモしたい箇所が多いので、途中から付箋を付けながら読んだ。そして、後でまとめてEvernoteに入力。その際もパソコンからだと両手がふさがるので、スマホで入力した。左手で本を押さえて、右手でフリック入力する。その方が速い。
ブックスタンドを買おうかな。しかし、書斎という定位置が無いと使いにくい。

早速、カント『永遠平和のために/啓蒙とは何か』を注文した。光文社古典新訳文庫。自分を啓蒙するために。
啓蒙はモラルではなく、エチカ。自分で自分を啓蒙しないといけない。啓蒙は、他人から与えられるものではない。
この本なら、文庫本で本棚に並べておいてもいいかなと。そうすれば、子どもたちも読むかもしれない。そういう本はKindle版ではなく、紙の本で買っておく。子どもが自ら啓蒙する機会を作る。
アメリカの国防長官ジェームズ・マティスも「本が暗い道を照らしてくれる」と発言している。まさしく啓蒙。マッド・ドッグに負けてはいられない。
カントの「理性の公的使用」という言葉で思ったのは、Twitterが正しくそれではないかと。これはちょっと考えてみる。

晩年のミシェル・フーコーに言及している人は信用できる。丹生谷貴志さんなども、素晴らしい文章を書いている。
モラルではなく、エチカ。
スタイルは、自分で選ばないといけない。今、何を読むかも自分で選ばないといけない。その選択の繰り返しが自己を作る。
吉田健一の言葉を思い出した

戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである。

各自の生活を自分で美しくしないといけない。
そのためには、独りになること。独りになって、本を読むこと。

たとえば、今、大学業界で流行りのアクティブ・ラーニングも、一人の時間の厚みが無いとつまらないものとなる。対話やコミュニケーション万歳といった風潮はくだらない。大学生はまずは独りで学ぶ必要がある。そのための最適な方法は読書であり、最高の友は本なのだ。そして、どの大学にも立派な図書館があり、学生は自由に利用できるではないか。それを利用して、自分を啓蒙しなければならない。バイトもアクティブ・ラーニングもその後の課題だろう。入学してすぐに流れに流されてサークルに入ってしまうのは、危険だ。独りになり損ねる。
といったことは、澤野さんが書いているのではなくて、本書を読んで自分が考えたこと。

自分を省みると、大学浪人した2年間は、否応なしに独りになった時間だった。その時に、図書館に通って本を読むことを覚えた。1年目は予備校にも通わず、自宅浪人していたので何しろ時間だけはたくさんあった。結果的に2浪してしまい、親には心配とコストをかけさせてしまったが、読書する習慣を身に着けて、一人でいることが苦ではなくなったという意味では貴重な時間だった。「孤独の効用」はある。

地球のリソース不足を解決することができるのは、人的・知的リソースだけなのだ。P67

だから、財務省の連中は、いいから黙ってぜんぶ教育に投資しろ!悲しいことに、絶望的に世界が小さいんだよ、最近の財務省は。
明治維新以降の次の革命があるとしたら、財務省の解体だと思っている。ひょっとしたら文部科学省も不要かもしれない。
高橋是清が「文部省は一国にとりて必ずしも必要欠くべからざる機関にあらず」と言っていたらしい。

大学をどのような場にするのか。図書館をどのように作っていくのか。そういった一人になって自らを啓蒙することができる環境をいかに構築するのか、というのは重要な仕事であると感じた。後は各自、勝手にやるしかないのである。

akizukid.hatenablog.com

起死回生の読書!

起死回生の読書!

永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)

永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)