「ニッポンのジレンマ」のメモから考えたことのメモ

Flap or Photograph

正月にあった「ニッポンのジレンマ」という番組を録画して見た。確か去年の正月も見た。
メモをとりながら見たので、そのメモを元に考えて、考えたことをさらにメモ的に書いてみる。よって、事実 fact として間違っているところがあるかもしれない。

見るだけではなくて、自分で考えることで概念が自分のものになる。このブログを書く作業もその一環。
稲盛和夫さんの机に「考えよ」という言葉が置いてあった。
また、『真田丸』では毛利勝永の「考えろ、どうすれば勝てるか考えるんだ」という台詞が印象に残っている。

考えていることをできる限り、そのまま書く。「思う」とか逃げずに、言い切る。もちろん間違いもある。読み返すと酷い言葉もあるかもしれない。

番組の最初の方で大澤聡さんが「ディベートではなく、ダイアローグ」ということを言っていた。この番組はそうだ。みんな人の話をちゃんと聞いている。最初、一人でしゃべり過ぎていて嫌な奴だ、と感じた安部敏樹さんも、よく見るとちゃんと話を聞いていた。その理解力も素晴らしくて、後半は関心した。安部さんはスタートから飛び出すタイプのランナーらしい。
しかし、安部さんみたいに誰の意見も理解してしまうと、理解された側が「ホントかよ」と胡散臭く思ってしまうことはあるかもしれない。

Post-Truth というキーワードは正直、ピンと来ない。初めて聞いた。

多文化主義に疲れた」大澤聡
なぜ疲れるのか。それは多文化主義によって、自分の領域が干渉されるから。しかし、多文化主義のために表立って批判もできない。ポリティカリー・コレクトだっけ?村上春樹さんが自分の影と言ったり、『3月のライオン』では身の内の獣と言ったり、そういったダークサイドと建前が合わない。そこを突いたのがトランプ現象。男はみんな下品なことを女性に投げつけたいんだよ、とか。ビートたけしの毒舌に憧れたり、とか。男の本音にはそういう下品な面がある。

安田洋祐→青木昌彦

知的中間層が減っている?
新書や岩波文庫を読むような層。
戦後日本は、大きな知的中間層に支えられてきた?
現在は、EXILEマイルドヤンキー文化みたいなものが幅を利かせている。そういう層は、この番組も見ない。そこに分断がある。
自分たちは仲間と一緒でハッピーと思っている人びとに対して、それじゃ駄目なんだよと語る言葉は難しい。それは大きなお世話になる。

「トランプ現象はポピュリズムではない」丸山善
「よしひろ」みたいな名前は変換がめんどくさい。
それはそれとして、ちょうど今日1/12、毎日新聞橋下徹さんへのインタビュー記事を読んだ。そこでは橋下さんは「ポピュリズムすべてが悪ではなく、良いポピュリズムを目指さないといけない」ということを言っていてなるほどと思った。

関心のセーフティーネット(安部敏樹)
接続が安部さんのキーワードのような気がする。ありとあらゆる人たちを繋げようとする活動が安部敏樹なのではないか。
それをうっとうしいと思う人たちも多いと思うが。

安田洋祐さんは、介護離職が増えることで社会は否応なしに変わる、ということを言った。危機はチャンス。しかし、当人にとってはなかなか厳しいだろう。

大澤聡さんは、三木清

オルト右翼
「おす、おら極右」

「既存のメディアはリベラルにバイアスがかかっている」三牧聖子
既存のハリウッドはリベラルにバイアスがかかっている。

「感情」はやっぱり重要
そこを甘く見たクリントン陣営

「友と敵を分けられない」大澤聡
カール・シュミット

思考停止の方がいいのでは?古市憲寿
下手な考えであれこれやることで、かえって事態を悪化させてしまうこともある。
中国・アメリカのことをちゃんと調べて想定しよう(安部)
しかし、中国のことを調べれば調べるほど、脅威に感じて防衛予算増額。それに対して中国も対抗して軍備拡充となってしまうような事態。
ゲーム理論(安田洋祐)

民主主義はめんどくさい、時間がかかる(大澤)
めんどくさいことを国民の多くにやらせるには、何かしら仕組みが必要な気がする。
アートや研究は長期的視野が必要では?→大学の基礎研究など、ぜひ財務省に言ってください。

希望と不安「Hope & Fear」福原志保

即時反射はすべてよくない?
Twitterは即時反射ツール、トランプの方法?
脊髄反射とも言うか。

感情と本能は違う(大澤聡)
そこは、よくわからなかった。本人に区別できるだろうか?

シンギュラリティー(カールワイツ)
専門家ではない
マルチラリティ―

暇→時間ができる
しかし、私は暇ができると悪いことをしてしまう人が多いと思う。

人工知能の研究者だけに人工知能を作らせたら駄目」石山洸

京都学派の再評価(丸山)
なかなか危険な試みのような気もする。

問題を見ないで済ませている(佐藤信

異質な詩人の文月悠光さんが、石原吉郎「位置」を朗読
自分の位置からの最もすぐれた姿勢が何か、自分で考えることと受け取った。

自分も含めてみんな運転が下手くそだという傲慢が事故を防ぐ

Driver

自分も含めてみんな運転が下手くそだと思っている。そして、この傲慢さがあるからこそ、事故を起こさない。
みんな下手くそだから、その運転を信用していない。今、自分の右前方を走っているプリウスはもう少し走ると右折車で詰まったところでウインカー点けずにこちらに車線変更してくるだろうと考える。決して油断しないし、どのドライバーも信用しない。

後ろから来るドライバーがケータイで電話しながら、車間距離が近い。こういう場合、本当に困る。後方の車に対してできることはほとんど無い。後方の車間距離を確保するシステムが欲しい。

住宅街を走っていれば、すべての横道や玄関から子どもが飛び出してくる。どいつもこいつも信用できない。そう思うことで事故を防ぐ。事故を防ぐ傲慢さは正義だ。

右折待ちの時に車の頭を対向車線にはみ出させるドライバーは絶望的に運転のセンスが欠けているから、免許証を返還して欲しい。

歳をとればとるほど、距離を歩くのがめんどくさくなって、横断歩道の無い車道を横断しようとする。酷い老人は、片側2車線のバイパスでも横断しようとする。それが夕暮れ時になると最悪だ。右側からの横断に注意。

ハンドルを握ったら、絶対に競争しない、という心がけについてはまた別の機会に。

akizukid.hatenablog.com

【メモ】アダム・スミスと承認欲求

ADAM SMITH POLITICAL ECONOMIST

アダム・スミスは『道徳感情論』で「承認欲求」について書いている。
以下の引用はすべてKindle版より。

観察されること、注目されること、共感、同情および是認をもって特別に留意されること、これが、我々がそこから引き出すといわれる利益のすべてである。1319

まるでFacebookについて書かれているような文章である。SNSの時代にはなっても、人間そのものは当然さほど変わっていないということ。

道徳感情論』は読むのにまだまだ時間がかかりそうなので、とりあえず覚書としてブログにアップしておこう。

道徳感情論 (講談社学術文庫)

道徳感情論 (講談社学術文庫)

紅白歌合戦はPerfume「FLASH」が素晴らしかった

perfume

紅白歌合戦を見て、曲を知ることが増えた。それだけ日常的に音楽情報を追いかけていないということ。
2016年大晦日の紅白歌合戦では、PerfumeFLASH」から、タモリさんのフリージャズっぽいパイプオルガン、からの星野源「恋」の流れが一番いい時間帯だったと思う。録画を改めて見直して確信した。
ダンスは、素人のダンスを蹴散らすキレのELEVENPLAY、バックダンサーチームの踊りに見入ってしまう。特に向かって右側の人。完全な個人的な好みです。
それにしても、パフュームは凄かった。あのヒールであの映像の中を、あの踊り。
ダンスもFLASHの振付もMIKIKOさんみたいですね。もう、東京オリンピックは彼女と椎名林檎さんと蜷川実花さんとPerfumeに任せてしまいましょう。それで大丈夫な気がします。AKB48とジャニーズとEXILEは勘弁してください。
個人的な趣味で言えば、サンガツBuffalo Daughter渚にて、というところですが、そこまでは求めません。
FLASHのMVを見ましたが、この振付は映画『ちはやふる』での競技かるたが、ある種格闘技であることの素晴らしい表現になっていると思います。個人的には、ジャッキー・チェンの蛇鶴八拳を思い出しました。

[MV] Perfume 「FLASH」

そう言えば、今回の紅白歌合戦には女性ダンサーがたくさん出てきました。土屋太鳳さんも印象的でした。

映画『ちはやふる』も見たくなりました。音楽と映画のイメージは、ブンブンサテライツと『ピンポン』を思い出しました。青春ですね。かえすがえす自分が高校時代、100%生きていなかったことを後悔させられます。グダグダでも100%でグダグダした方がいいですよ、本当に。そこから2浪して、大学時代は何とか100%生きていた気がします。何をするかはあまり関係なくて、100%かどうか。競技かるたでも、卓球でも、帰宅部でも何でもいいわけです、100%なら。
Perfumeダンスは100%に見えました。
木村拓哉さんもいつも100%でやっているように見えますね。「手を抜く方が疲れる」という名言を残しているくらいですから。
Perfumeに関しては、そのダンスを覚えるほどではないにしても、そこから得る何かがある気がします。具体的には、所作の重要性ですね。指先まで神経が行き届いている踊り、所作。その美しさ。今年は少し自分の所作、姿勢などに意識的にやりたいと思いました。
まあ、そういったまじめな解釈をしなくても、ただただ楽曲や踊りを楽しめばいいんでしょうが。

FLASH

FLASH

FLASH

FLASH

  • Perfume
  • エレクトロニック
  • ¥250

ドアをノックし続けるのは誰だ?〜逃げ恥恋愛論

タイトルはオザケン小沢健二さん)っぽいですが、星野源さんのこと。いや、平匡さんのこと。
ちなみに、小沢健二さんと星野源さんのファンは似ていると思うのですが、どうでしょうか?世代は違うでしょうが。似た空気を感じるのです。
もしかしたらこんなこと書くと両方のファンからフルボッコされるかもしれません。

さて、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』において重要だったのは、片方が心の扉を閉ざした時にもう片方がそのドアをノックし続けること。諦めないこと。二人が出会ってから、平匡が心の扉を閉ざした時、ノックし続けたのはみくり。そして、最後は心の扉を閉ざしたみくりのドアを平匡がノックする。
このタイミングがずれただけで恋人は別れることになります。つまり、二人同じタイミングで心の扉を閉ざした時です。
個人的にも苦い経験があります。当時、付き合っていた彼女から別れを切り出された時、僕は諦めて受け入れてしまったのです。つまり、彼女が心の扉を閉ざした瞬間、僕も後ろを向いて自分の心の扉を閉ざしてしまった。それはカッコつけたのかもしれません。あるいは、それ以上傷つきたくなかったか。心の扉を閉ざされた相手のドアをノックし続けるのはなかなかきついものがあります。惨めな気分になることもあるでしょう。それでも諦めずにノックし続けることができるか。ビジネス、教育的に流行りの言葉で言えば、グリット grit (アンジェラ・ダックワース)という力が必要になります。
www.lifehacker.jp

当時の自分にはそのグリットが欠けていて、彼女と別れてしまった。
結果的に、その彼女とは再び恋人同士となり、そして結婚して今の妻になるのですが、結果オーライとしても、あの時、僕が諦めずに彼女のドアをノックし続けていたらどうなっていたでしょうか?

しかし、可能性がゼロの場合、ノックし続けるとそれはストーカーになってしまうかもしれません。難しいですね。
すべてが思うほどうまくはいかないようです。

ストレージドットイットのカバーノートを買って、測量野帳をセットしたよ

東急ハンズで探したのは測量野帳カバー。2冊セットできて、ペンはフリクションボールが差せればベスト。
測量野帳専用カバーは無かった。
ふと目に付いたのが、STORAGE.it(ストレージドットイット)というカバーノート。ノートのサイズが172*103、これは160*91の測量野帳より少し大きい程度。このカバーなら測量野帳が入るのでは?と、スマホで検索してみると、ストレージドットイットに測量野帳が2冊入るというブログがあった。あらまほしきは先達、ありがたい。それで買った。777円。
https://www.instagram.com/p/BOqcGs5hiq5/
#STORAGE.it というカバーノートを買った。#測量野帳 のカバーとして流用するのが目的。どうかな?カバー外側の穴にちょうど #フリクションボールスリム がセットできていい感じ。

帰宅して早速セット。2冊セットできた。さらに良いことに透明カバーの外側にある穴(スロット)にちょうどフリクションボールスリムを差すことができる。フリクションボールスリムにはクリップが無いが、いい感じの穴の大きさで落ちることは無さそう。これで測量野帳2冊とペン1本が一体化できた。サイズ感は大きくなるがいい感じ。
https://www.instagram.com/p/BOqcbfvBFxV/
#STORAGE.it に #測量野帳 2冊セット。欠点としては少し小さいため野帳が動く。そこが気になるかどうか。

一つ欠点は、やはりオリジナルノートより測量野帳が若干サイズが小さいため、セットした野帳がどうしても固定されず動いてしまう。外れるほどではないが、少し気になる。これが気になるようであれば、やはり測量野帳専用のカバーを求めた方が良さそうだ。その点は、しばらく使ってみて考えたらいいと思う。

ストレージドットイットにトライストラムスのダイアリーと測量野帳の2冊をセット。
ダイアリーは月間ブロックなので事項中心に書く。細かい時間はGoogleカレンダーに入力してスマホでチェックできる。リマインダーもセットできる。
測量野帳には何でもメモする。最初は、

  1. 前から文章、思考などを書く
  2. 後ろからタスク、ToDo、チェック項目を書く

と分けるつもりだったが、ノートはできる限りシンプルな使い方を志向したい、というのですべて前から書くことにした。
思考もタスクも入り混じる。タスクは頭に「□」などをつけることで目立たせる。マークを付けておけば、パッと見でわかる。

ストレージドットイットに測量野帳2冊セット、結果、大きさはそれなりになった。ジブン手帳miniと比べると一回り小さい程度。軽さは前者が軽いかな。よって、前者を持ち出して後者を自宅待機とする。これは言ってみれば「母艦方式」だな。ジブン手帳miniが母艦となる。出撃するのは測量野帳2冊ということになる。
新年1月の手帳は、このような体制になった。ジブン手帳miniのポジションや機能については、もっと詰める必要がある。

akizukid.hatenablog.com


マークス storage.it ノート S ネイビー STI-NB46-C

マークス storage.it ノート S ネイビー STI-NB46-C

新幹線に乗るのは安全を買っているようなもの

Shinkansen

山陽自動車道トンネルでの事故、またスキーバスの転落事故、そういったニュースを見ると新幹線の安全性を思う。深夜バス、高速バス、自家用車で高速道路を走る、それらの交通手段に比べると新幹線はコスト、費用的には高い。しかし、それは安全を買っているようなものだ。
高速道路では、大型トラックの運転手を信用できない。こちらは走行車線を走っているのに後方から車間距離を詰めてくるアホなドライバーもいる。
新幹線は高いが圧倒的に安全だ。

時々、一人で鹿児島から熊本に行くことがある。いとこの結婚式や法事など。そういう時は日帰り新幹線が定番になっている。
鹿児島から熊本まで1時間かからない。速くなったものだ。以前は東シナ海沿いをのんびり2時間半ほどかけていた。その頃の特急での里帰りは苦痛だった。今は、あらかじめスタバでコーヒーでも買って持ち込めば1時間ほどのカフェ時間となる。ちょうどいい。九州新幹線の鹿児島から熊本の区間はほとんどトンネル区間で、インターネットが通じない。だから、必然的にアナログ時間、思索する時間になる。スマホは電源を切って充電しておくといい。席は、正面にテーブルとコンセントがある、車両の一番前を取るようにしている。

先日、妻が一人で熊本への同窓会に出席した。その際も迷わずに新幹線を使った。
帰宅して最寄りの駅に着いたのが夜の11時、自分で何とか帰るよ、とLINEが来たが、そんなこと認めるわけにはいかない。車で迎えに行った。それも安全のため。

先日、免許更新をしてきた。
akizukid.hatenablog.com
そこでも安全第一を再度、自分に強く言い聞かせた。安全第一という言葉が力を失っているのが良くない。使われすぎている。

それでも五人家族全員で熊本や中津に帰省する際には車で高速道路を利用する。五人ともなると新幹線やJR利用はコストが高すぎる。そして、帰省は混雑する。一度、正月に大雪で熊本〜中津の移動をJRでやったが、自由席に座れずほぼ立ちっぱなしで二度とごめんだと感じた。

特に新年などは意識せずにブログを書いて公開する。しかし、この話題は今の時期にちょうどいい。
個人的に新年の挨拶などせずにフラットに過ごしたいと思っている。ブログも淡々と投下している。