すべて意見は直接本人に率直に伝えるべきだ

Zero Dark Thirty

すべて意見は直接本人に率直に伝えた方がいい。
そうでなければ黙っておいた方がまし。
多くの人が意見を言うべき相手を間違えている。そして、問題が複雑化する。
みんな言いやすい人に言う傾向がある。言われた自分は、その意見を本人に伝えるストレスがかかる。
これってコミュニケーションコストを増やしている。関係者も無駄に増えて、スピードも落ちる。

リンクトインのジェフ・ワイナーが「正しい情報を正しい人に正しいタイミングで伝えろ」と言っている。多くの人が間違っている。

コミュニケーションで間に人を介すると、その人の解釈が入り込む。これも問題が複雑化する要因となる。

会議や打合せでは発言せずに、終わってからこっそり意見を伝えてくる人がいる。何なのだ。重要な意見であれば会議や打合せの場で言うべきだし、重要で無ければ言う必要が無い。

スティーブ・ジョブズのような率直さは恐ろしいが、コミュニケーションは複雑化しない。ジョブズAppleで働くのは心地よかっただろう。

やはり意見は直接本人に率直に伝えるべきだ。少なくとも、私に伝えるのは止めてもらいたい。
あるいは私に伝えられた意見は私の判断で本人に伝えない場合もあると宣言しよう。

しかし、すべて仕方がないことだと思った。『ゼロ・ダーク・サーティ』を見たからだ。意見を言うべき相手、テロを仕掛ける場所は間違っているし、問題は複雑なのだ。やれやれ。そういうものだ。それがどうした。

チープカシオのバンドが割れたのでNATOストラップに交換したよ

https://www.instagram.com/p/BGoUNGKBWtJ/
#チープカシオ バンドが切れたのでNATOバンドに交換してみました。最初、バネ棒を外すのが固くて苦労した。汗。雰囲気変わっていい感じ。まだまだ使えます。#casio

1年4ヶ月で腕時計チープカシオF-84Wのバンドが割れてきた。マスキングテープで応急措置している。完全に割れて、切れたら腕時計としては使えない。
時計はまだまだ動いている。先にバンドに寿命がくるとは予想外だった。
akizukid.hatenablog.com

新しいチープカシオを買うか?
候補はいくつかAmazonウィッシュリストにある。

ふと「チープカシオ バンド切れた」で検索したら、NATOストラップ(NATOバンド)というのを取り付けることができるらしいとわかった。早速、Amazonに注文した。「【ブラック×グレー ダブルストライプ 18mm】NATOタイプ ナイロンベルトストラップ」F-84Wには幅18mmを選択。送料込み740円。

届いた。バネ棒を外すための金具もセットになっている。参考にしたのは下記の記事↓
www.icoro.com

時計を裏返しにして左側から金具で押し込んでバネ棒を外す。これが固くて苦労した。軍手をしてグリグリ格闘すること20分ほどで2本外すことができた。バネ棒が外れる瞬間など、手に刺さって怪我しないように注意。握力が無くなるくらい疲れた。
切れたベルトを外して、バネ棒のみを時計本体に、今度は裏返し右側からセットし直す。こちらは簡単だった。
そしてNATOストラップを通す。これもすんなり通すことができた。
雰囲気がまったく変わっていいね(冒頭のInstagram画像)。
手首が細い私にはベルトの先端が余ったが折り返してベルト通しに差している。
これで本体が止まるまで使えそうだ。今現在、1年半ほど。トータルで1,700円ほど。余程気に入った腕時計が現れない限り、チープカシオをリピートすると思う。

[カシオ]CASIO 腕時計 スタンダード デジタル F-84W-1 メンズ

[カシオ]CASIO 腕時計 スタンダード デジタル F-84W-1 メンズ

『ゼロ・ダーク・サーティ』を見たよ〜生きる気力が湧いてくる長い映画

Zero Dark Thirty


下記「空中キャンプ」の記事を見て、見たくなった映画。
http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20130218#p1d.hatena.ne.jp

<待機>は自分の言葉では「宙吊り」で、ずっと考えてきた。
主人公がひたすら「宙吊り」に耐える映画、しかも長い、となれば見るしかない。
ちなみに『ショア』は1時間で会場を出た。

自宅でDVDで見ると、邪魔が入る。長男が、お腹壊したから正露丸ちょうだいと言ってくる。長女が、眠れないと起きてくる。しかし、その状況はまさしく『ゼロ・ダーク・サーティ』にふさわしい。
殺人こそ行わないが、自分の仕事もマヤと同じだ。結論が曖昧な打合せ、不眠、情報不足、上司、それぞれの執着、異動、ボロボロのメンタル、嘘、空振り、ぬか喜び、予算要求、官僚組織、進まないプロジェクト、こじらせプロジェクト、なんちゃってプロジェクト、一旦始めると終わらせることができないプロジェクト、損切りできない組織、スクラップできない組織、積み重なるサンクコスト、偉い人、「なんとかしろ」というだけの上司、メンバーが多過ぎる会議、理想と現実、根回し、コントロールできない会議、想定外の結論、無駄な作業、言うべき相手を間違っている人たち、、、
現実もハリウッド映画のようなカタルシスは無く、ディザスター映画のように派手な滅亡も無い。日々淡々と沈んでいく。ゆでガエル。あるいは、ガリガリとすりおろされる、気分としてはカブだ(ブコウスキー『パルプ』より)。

さて、自分はニルヴァーナレディオヘッドを聴くと、沼の底から湧き上がるような力を得られる。明るいポップソングや応援ソングを聴くとかえって絶望的になる。そんな歌謡曲はクソだ。それよりは、カート・コバーントム・ヨーク、あるいはイアン・カーティスの暗い歌を聴いた方が這いつくばって生きる気力が出てくる。最近はモグワイだ。
映画『ゼロ・ダーク・サーティ』にも、そういった効用があり、月曜日からまた全力ですり減って行こうという気力が得られるのである。気分としては「ソリッド・ステイト・サバイバー」。マッチョで素晴らしい、ハードボイルドな映画だった。
日本語吹替で二回目を見て、自分にインストールしようと思う。

『遅読家のための読書術』を読んで自分の読書術を再確認する

Reading

印南敦史さんの『遅読家のための読書術』を読んだ。
1日で集中して読了。本書を参考にA4レポート用紙に手書きで「1ライン・サンプリング」をしてみた。

  • フロー・リーディング
  • 一冊で一行でも出会えたらそれでいい
  • 音楽を聴くように本を読む
  • サンプリングとしての引用「1ライン・サンプリング」
  • めんどくさいからこそ手書きで引用→厳選される(エッセンシャル思考的な考え方)
  • 物理的な存在としての本を「財産」として見る時代は終わった
  • 読み方だけじゃなく管理も、ストックからフローへ
  • 「なにかのための読書」なんてつまらない!

rhythm of life

Oleta Adams The Rhythm of Life (With Lyrics)

本書を読むと読書に対する心理的ハードルが下がる。どんどん読めるようになる。
『不良のための読書術』と同じような効果がある。

不良のための読書術 (ちくま文庫)

不良のための読書術 (ちくま文庫)

自分の場合、引用じゃなく自分の言葉に変換してみる。
つまり、読書は自由でいい。本書はあくまで印南さんの方法であり、自分なりにアレンジすればいいのだ。音楽のリミックスみたいに。
たとえば、紙の本を中心にする筆者と違い、自分はKindle中心の読書になっている。Kindleの場合、「1ライン・サンプリング」を手書きでせずにハイライト機能を活用する。読了後、ハイライト箇所を再読することで、自分の中にインストールする。インストールした知識が本当に使える知識となる。そういう考え方。
物理的な存在としての本を財産とする時代は終わったというのは、自分もそう感じている。ここでもストックからフローへ。情報もストックからフローへ。ただ、KindleEvernoteへのクリップはストックでありながら「重さ」を持っていない。そこはどんどんストックする。

A4レポート用紙のメモはスキャンして保存しようと思った。メモ用紙自体は廃棄する。

本書とは関係ないが、最近はシングルタスク読書術を実践している。読む本を一冊にする試みだ。今まで自分は、複数の本を並行して読む並行読書術でやっていた。本を読んでいて、飽きたら次の本に移る。そうやって次々と本を回しながら読むことで飽きずにたくさんの本を読むことができる。本書でもそういう読み方が書かれていた。それを一冊の本に絞って、それを読了するまでは次の本に移らないという読み方に変えている。
akizukid.hatenablog.com


『藤田晋の成長論』を読んだよ〜藤田晋さんの強みは普通であること

CyberAgent America

読み通してわかった。藤田晋さんは自ら「すごく普通のことが書かれているけれど、実は忘れがちな大切なことが書かれている」と他人の評を引用していた。徹底的に普通でいれることが藤田さんの強みなのだ。奇をてらうようなところかまったくない。これはなかなかできない。真に頭が良くて、他者からの承認も必要としない内在的な自信があるのだろう。
どの言葉も説得力を持っているのは、藤田さんが腑に落ちた言葉のみで語っているからだろう。これもまたなかなかできない。つい流行りのかっこいい言葉を使ってしまいがちなところ。そういう流行り言葉で飾る必要も無いのだろう。

藤田晋の成長論』からはレポート用紙2枚分の「1ライン・サンプリング」(印南敦史)を行なった。
その中で、今の自分のポジションでは、深く考えて現状の問題を解決していく「問題解決力」が最重要だと思った。その際は、自分が関与すべきではない問題に注意とあった。ある程度、今の部署に慣れてくると周囲のあれこれが見えてきて、つい自分の問題ではないのに、口出し手出ししてしまう。しかし、それは良くないのだろう。もっと私が解決すべき問題に集中すべき。いや、私が解決できることはほとんどない。解決するのは上の人間なので、私はそこをうまくコントロールしなければいけない。政治家を動かす官僚のような気分だ。

 問題解決のように頭を使う仕事は、手を動かす仕事に比べて仕事をしていないように見えるかもしれませんが、時には多くの時間を割いてでも深く考えることが大切です。35p

手を動かして忙しくしていると仕事をしている気分になる。そこに落とし穴がある。エッセンシャル思考だと思う。仕事を絞り込まないといけない。手を出さなくても勝手に解決する問題がある。そこは放置すればいい。その見極めが重要だろう。
akizukid.hatenablog.com
akizukid.hatenablog.com

普通であることが凄い藤田晋さんは、私がキーワードとしている言葉でいう「マッチョ」だと感じた。見城徹さんとの本でも感じる。
マッチョという言葉は次のブログを基本としている。決してプロテインを飲んで筋肉ムキムキであることを意味しない。
d.hatena.ne.jp

「すべて自分の責任」と覚悟し、言い訳しない(12p)とか、「憂鬱な仕事をどれだけ抱えているか」(39p)とか、「信念を貫く人は、目的のためなら譲るべきところはあっさり譲ります」(83p)とか。藤田さんなら、「韓信の股くぐり」も厭わないだろう。この股くぐりができない人が意外と多いんですよね。妙にプライドを持って仕事している人。自分の考え、やり方に固執する人。大きいゴールが明確であればそのためであれば、自ら折れることができる。それが真のマッチョだと思う。

藤田晋の仕事学』も読もうと思った。

追記 2016/06/05

藤田晋さんの愛読書は『ビジョナリー・カンパニー』だったと思う。そこから見えるのは、藤田さんは、サイバーエージェントをビジョナリー・カンパニーとして作ることを目標としている。自分などは、サイバーエージェントのビジネス内容をほとんど知らない。また、その目標からは、カリスマ経営者である必要は無い。藤田さんもそこを志向していない。

藤田晋の成長論

藤田晋の成長論

iTunes Storeで初めてアルバムを買った〜Buffalo Daughter「The Weapons Of Math Destruction」

iTunes Storeで初めてアルバム単位で音楽を買った。
バッファロー・ドーターの2010年のアルバム。今更?いや、バッファロー・ドーターを追いかけていなかったので、このアルバムを知ったのは最近。
しかし、1998年の「New Rock」は今でもよく聴いていた。ふと、バッファロー・ドーターで何かいい曲が無いかなあと色々試聴してみて、このアルバムを発見した。全曲プレビューで試聴して、アルバム丸ごと買うことにした。
これまでは、シングル主義で1曲単位で買っていた。
http://akizukid.hatenablog.com/entry/20130804/1375607967
年間5曲程度しか買っていなかった。
ちなみにサカナクション「ミュージック」からは3曲買っていて、後1,450円出せばコンプリート・マイ・アルバムできるのだが、迷って引っ張っている。
そこに今回、バッファロー・ドーターの「The Weapons Of Math Destruction」を初めてアルバム単位で買った。
アルバム全体のソリッドなリズムと音が気に入った。しばらくヘビーローテーションするだろう。生きるリズムをインストールするための音楽。仕事にも適用する。不眠に陥った深夜にも聴くだろう。生き延びるためのビート。
solid state survivor な音とリズム。セックス、アルコール、ロックンロールのロックンロール担当。

「CD買ってインポートした方がいいじゃん」
TSUTAYAで借りてインポートした方が安いじゃん」
という意見はわかる。
しかし、あえてCDという物質を残さないことを選んだ。物より音。音があればそれでいい。
そして、レンタルで安く借りるとアーティストにお金があまり入らないだろう。バッファロー・ドーターを支えるためにはアルバムを買った方がいいだろうと考えた。1,800円で「寄付」プラス音と考えれば、安い。アーティストの活動を支える意識で買った。自分の楽しみのためには、アーティストに継続的に活動を続けてもらう必要がある。その手段としてアルバムを買ってみる。

iTunesの音楽ファイル形式がどの程度持続性があるのか、も考えた。しかし、5年は続くだろう。そのくらいの射程でいい。もし今のAppleが落ち目だったとしてもあと5年は継続されるだろう。


The Weapons Of Math Destruction

The Weapons Of Math Destruction

子どもに梅原大吾さんの本を読ませようと思った

Capcom Cup 2015

梅原大吾さんの『勝ち続けるための意志力』を買った。
akizukid.hatenablog.com
↑ここで読んだのは、Kindle版。今回、紙の本を買った。なぜか?長男に読ませよと思ったからである。
小学六年生の長男は今、中学受験に向けて塾に通い始めている。スタートが遅かった。そこでポイントは、中学受験に絶対成功することではない。その先も見据えて考えている。
そこに梅原大吾さんの言葉は効くと思ったのだ。
生き方、受験をゲームと捉えればその勝負に対する考え方も活きる。そう思ったのだが、予想通り本を勧めても反応は薄い。
それはそうなのだ。子どもは親に勧められて本を読んだりはしない。自分の子ども時代を振り返ってもわかる。
たとえば私は中学時代にカーネギーの『人を動かす』や『道は開ける』を繰り返し読んだ。それは自宅に父親が読んでいた本があったからだ。そして、父が勧めたわけではなく、自分が勝手に読んでいたのだ。もし父が勧めていたら読んでいなかったかもしれない。子どもはそういうもの。
だから、子どものために本を買い与えても素直にそれを読むことは無いだろう。
しかし、家に本が転がっていれば、何かのきっかけに自発的に読む可能性がある。そこに賭ける。親にできるのは環境を作ることぐらいだろう。

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)